畜産GHG削減「見える化」拡大へ 牛乳・牛肉で第2弾実証、星表示で環境配慮訴求
農林水産省は22日、畜産物の環境負荷低減の取り組みを消費者に分かりやすく示す「見える化」販売実証について、第2弾の取り組みを開始すると発表した。牛乳乳製品や牛肉を対象に、「実証用みえるらべる」を表示した販売実証を拡大する。
同取組は、飼養頭数や飼料、排せつ物処理などの情報を実証用算定シートに入力し、温室効果ガス(GHG)低減への取組を評価。その結果を星1~3段階の「実証用みえるらべる」で表示し、消費者に環境負荷低減の取組を分かりやすく示すもの。
農水省によると、農林水産分野の温室効果ガス排出量のうち、畜産分野は約3割を占める。内訳では、家畜消化管内発酵由来が16.9%、家畜排せつ物管理由来が6.6%、家畜排せつ物処理由来が5.2%となっている。畜種別では牛が約8割を占め、肉用牛37%、乳用牛45%となっている。
環境負荷低減に資する取り組みとして、国産飼料・自給飼料の使用による輸送距離短縮、家畜排せつ物の強制発酵によるメタン・一酸化二窒素排出低減、GHG低減に資する飼料添加物の給与、省エネルギー設備の活用、生産性向上に資する取り組みなどを例示している。
第2弾として新たに販売実証を開始する商品は、「白バラ牛乳」(大山乳業農業協同組合)、「平田ロッソ牛 ミルクジェラート」(アライファーム)、「近江だいきち牛」(大吉畜産㈱)の3件。
「白バラ牛乳」は6月上旬から全国の大山乳業商品取扱店舗で販売実証を開始予定。「平田ロッソ牛 ミルクジェラート」は5月下旬から、栃木県内の「イタリア食堂 ヴェッキオ・トラム」、「JAしおのや たんたんプラザ光陽台」、「道の駅 湧水の郷しおや」、「道の駅うつのみや ろまんちっく村 村の食堂・畑の台所『麦の楽園』」、「COCO FARM CAFE(ココ・ファーム カフェ)」で販売する。
また、「近江だいきち牛」は6月上旬から、滋賀県の「だいきち本店」、「近江牛牧場直営 農家レストランだいきち 大津堅田店」、「肉Café だいきち牧場」のほか、京都府の「近江牛牧場直営『近江牛×伝統の出汁』祇園だいきち牧場」、「和牛会席 ぎをん だいきち」で販売実証を行う。
農水省は今後について、「本格運用に向けて、生産者や事業者の協力の下、牛乳乳製品・牛肉の『見える化』販売実証を行い、運用上の課題の把握や改善を進める」と説明。併せて、新たな協力先や商品を随時募集しているとしている。
詳細はこちら(農水省HPより)

