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ネット東海『元気読本プラス』に申入れ 広告掲載5社に対しても表示の停止求める

 適格消費者団体の(特非)消費者被害防止ネットワーク東海(以下、ネット東海/杉浦市郎理事長)は4日、医療機関の待合室などに設置されている情報冊子『元気読本プラス』(2021年10月15日号)に掲載されている広告表示および記事について6月21日付で行っていた申入れに対し、発行元のオアシス㈱から回答があったと発表した。

 同冊子は、全国47都道府県、2万5,000カ所以上の総合病院・クリニック・調剤薬局に設置しているとされるBtoC向けの情報誌。冊子の表紙には、「10ページ 便秘」、「頑固な便秘を解消 無理なく自然なお通じ」などと特定の症状に悩んでいる読者(患者)の関心を引く表示で該当ページに誘導。該当ページ(10~11ページ)には、特定の商品の広告ではなく、便秘の症状を改善するための一般的な生活習慣や医学知識を読者に提供する記事を掲載。従来から知られている改善のための生活習慣、たとえばヨーグルトなどでも改善しない理由を説明した上で、特定の成分などに改善効果があることが判明したなどと説明し、次のページ(12~13ページ)に前のページで効果を強調した成分等を主成分とする商品の広告が掲載されているという。

 ネット東海は、「本広告冊子は主に医療機関の待合室等に設置されており、本広告冊子の名称も『元気読本』とされているため、これを手にする消費者(患者)としては、本件広告冊子は、医学的な根拠のある信頼できる有益な情報を提供する冊子であると認識することが多いと考えられる」とし、「しかし、実際には、前述のとおり、そのほとんどのページが実質的には特定の商品の広告として機能する内容となっており(2021 年10 月15 日号では、商品広告と無関係な記事は全39 頁中7 頁のみ)、本広告冊子の編集手法それ自体が、消費者に広告商品が実際のものよりも著しく優良なものと誤認させるおそれが高いものと指摘せざるを得ない」と分析している。
 さらに、各広告商品の広告表示(関連記事ページを含む)の内容について「あたかも医薬品的効果があるかのように謳う表示が認められ、薬機法、健康増進法及び景品表示法に違反し、消費者を誤認させる不当な内容」だとして、オアシスに対し、冊子の編集方針・編集姿勢について抜本的な見直しを求めるための申入れを行った。

 また、同冊子に掲載しているトトノエ健康堂(福岡市博多区)、㈱山田養蜂場(岡山県鏡野町)、アイリンクス㈱(福岡市博多区)、㈱ヴェルヴィーナス(東京都渋谷区)、㈱オアシス(兵庫県宝塚市)の5社に対しても、掲載している商品広告の表示が医薬品医療機器等法、健康増進法、景品表示法などに抵触するとして、直ちに表示を停止し媒体社オアシスに対して改善を求める措置を講じるように求めている。

 ネット東海によれば、今回に限らず、申入れ先の回答については原則非公開の方針を取っているという。コメントの中身について現在、オアシスに確認中。

【田代 宏】

(冒頭の写真:本文とは関係ありません)

ネット東海ホームページ

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