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シャタバリに関心、背景にフェムケア?原材料取り扱うサビンサ、問い合わせ増える

 サプリメント・健康食品の原材料を販売する㈱サビンサジャパンコーポレーション(東京都豊島区)によると、シャタバリという、野菜のアスパラガスと同じ属に分類される植物の抽出物に関する問い合わせや引き合いが増えている。

 「主に女性向け商品への配合で検討されているようだ。フェムテック・フェムケアへの関心が大きく高まっていることが(問い合わせや引き合いが増えている)理由かもしれない。採用率は比較的高い」と同社のセールス担当者は話す。

出自にアーユルヴェーダ 用途は女性の「アンチエイジング」

 シャタバリは、「Asparagus racemosus」を学名とする、根茎を持つキジカクシ科クサスギカズラ属の多年草植物。インドの伝統医学、アーユルヴェーダで使用されてきたハーブの1つでもある。

 アーユルヴェーダでは主に根茎部が使用してきたとされ、同社によれば、「現代的に言うと、女性のアンチエイジングに使われていた。そもそもシャタバリとは、古代サンスクリット語で『100人の夫を持つ女性』の意味」だといい、「こうした伝承も興味深く受け止められているのかもしれない」とする。

食薬区分、どうなっている?

 シャタバリには、エストロゲン様機能をもつサポニンが含まれるとされる。米国で販売されているシャタバリを配合したサプリメントのラベル表示を見ると、女性の健康維持やホルモンバランスを整える働きが訴求されている。

 一方、これまでのところシャタバリを配合したサプリメントや健康食品が日本で発売された例はかなり限られるとみられる。「聞いたことがない」という業界関係者も一定の割合でいそうだ。食薬区分はどうなっているのか。

 現行の食薬区分を見ると、シャタバリは、その根茎など地下部が、非医リスト(医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質=原材料=リスト)に収載されている。収載時期は2012年前後。サビンサジャパンでは、非医リストへの新規収載を受け、シャタバリの根茎を原料にした抽出物(総サポニン20%以上)の国内販売(原材料販売)を開始していた。

 「これまで日本ではほとんど注目されることがなかった素材。今後、フェムテックやフェムケアの潮流に乗って需要が高まることを期待している。原材料価格はキロ当たり1万円を下回っていて、コストパフォーマンスの高さも強みになると思う」。同社ではこう話している。

【石川 太郎】

(冒頭の画像:シャタバリ(Asparagus racemosus)の根茎。画像提供サビンサジャパン)

関連記事:サビンサ、アンドログラフィスに着目 別名「センシンレン」をサプリ素材化

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