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コーセーハンドジェルに誤認表示?販売中止へ

 コーセーコスメポート㈱(東京都中央区、小林孝雄社長)は2日、同社が2020年8月21日からドラッグストアやGMSを通じて販売しているアルコール配合の『フォーチュン フレグランス ハンドリフレッシュジェル』の販売を中止し、自主回収すると発表した。

 同社によれば、同品における「手肌を清潔に」という表示について、「洗い流さないタイプの化粧品の効能効果表示において、消費者に誤解を招く恐れがある」と、東京都から指摘を受けたためと話している。対象となる商品は26万個。今後、同品を販売する予定はないしている。一方、商品の安全性、品質には問題がないとしている。

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7 月 3 日(土)、7 月 4 日(日)は受付中。
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(受付時間:24 時間)

【解説】
 自主回収に至った理由として「手肌を清潔に」という表示が誤認を招くとの指摘を東京都から受けたためとしている。コロナ禍のなかにあり、あたかも消毒液を代替するかのような印象を消費者に与えかねないとジャッジされたのだろうか。
 実際に、@コスメなどの口コミにはそのようなコメントが多数寄せられている。例えば、「今のコロナ禍には欠 かせない除菌、消毒などのアルコール/アトピーな私には店先にあるアルコールは手荒れるし痛いので/自分にあうアルコールがないか探してたらこちらを発見/購入しかれこれ1ヶ月くらい使ったかな…」(27歳)、「最近どこのお店に行ってもアルコールが置いてありますね。ただ私は皆んながあのポンプを押していると思うと、結果消毒されますが、あまり触りたくありません」(36歳)など(以上、原文ママ)。

 同社は「誤解を与えることを意図していたわけではない」と話しているが、口コミのなかには同品に「アルコール配合で手肌を清潔に保つ」という派手なPOPシールが張られた写真を掲載したものもある。製品自体が安全であるにしても、同品の効能を過度に信じた消費者が予防を怠り、コロナに罹患するというケースも想定される。

 いずれにせよ、消費者庁は今、コロナ便乗商品による消費者トラブルに対して厳しく対処している。巣ごもり需要が高まる昨今、コロナ予防に限らず、詐欺的表示などについて目を光らせている状況だ。7月6日から一部施行が始まる改正特定商取引法、8月から課徴金が導入される改正薬機法など、さまざまなシーンで表示への取り締まりが厳しくなる。商品を販売するメーカーは大小にかかわらず、従来の手法にとらわれることのない新たな対応が求められている。

【田代 宏】

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