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イザヨイバラ果汁粉末に新知見 ポーラ、製品への活用を目指す

 ㈱ポーラ(東京都品川区、及川美紀社長)はこのほど、イザヨイバラ果汁粉末が、角質細胞同士を接着するタンパク質を減らし、角質水分量を増加させることを発見したと発表した。

 今回、各層のバリア機能を高めることを目的に、接着タンパク質を減らす素材として、イザヨイバラ果汁粉末にたどり着いた。イザヨイバラは、中国南部に分布して、よく分枝し樹高は1mほどになる落葉低木。名前は、八重咲きで花の一部が欠けるところから、満月から少し欠けた月を意味する十六夜(イザヨイ)に由来する。

 実験では、女性20人(31~48歳、平均年齢39.1±5.5歳)を対象に、イザヨイバラ果汁粉末を配合した食品を12週間摂取。角質水分量(SKICON 200EXで測定)の変化を測定した結果、摂取により頬の角質水分量が増加傾向を示した。

 イザヨイバラ果汁粉末は、角質のバリア機能や各層柔軟性を高めることで潤いに満ちた角質に整え、さらに、防御力を強めて動じない肌に導くことが期待されるとしている。同知見は、同社から発売される製品に活用される。

 同社はこのほど、本社内に「POLAイノベーションセンター」を設置した。サイエンス&テクノロジーを武器にオープンイノベーションを推進し、新たな価値創出の実現を目指す。

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