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「脂肪酸トリプタミド」に新知見 明治、寿命の延長をショウジョウバエで確認

 ㈱明治(東京都中央区、松田克也社長)は2日、カカオ成分の一種である「脂肪酸トリプタミド」を摂取することで、生命維持に重要なサーチュインという酵素が特異的に活性化し、ショウジョウバエの寿命が延長することを確認したと発表した。

 東京工科大学(大山恭弘学長)応用生物学部、免疫食品機能学研究室の今井伸二郎教授と、山梨学院短期大学(遠藤清香学長)食物栄養科の萱嶋泰成教授らの研究グループとの共同研究。この酵素の活性化は、老化抑制に有効で肥満や糖尿病などのメタボリックシンドロームの予防にも効果があると言われている。

 今回、ポリフェノール以外のカカオ成分の寿命を延ばす可能性を検討した。

 カカオ成分の一種である「脂肪酸トリプタミド」を添加した餌をショウジョウバエに食べさせると、通常の餌を食べさせた場合と比べて、平均寿命が4日(14%)程度延びた。人に置き換えると、81.6歳だった寿命が93歳まで延びる換算だという。

 さらに、ショウジョウバエに壁上り運動をさせると、通常の餌を食べた場合に比べて、加齢に伴う運動能(筋力)の低下を防ぐ効果も確認された。これによって、カカオの継続的摂取が、寿命を延長するだけでなく、健康寿命延伸につながる効果がある可能性を明らかにしたとしている。
 同研究成果は、7月15日にScientific Reports に掲載された。

 同社は、今後も健康課題と向き合った研究を続け、人々が笑顔で健康な毎日を過ごせる未来の実現を目指すとしている。

(冒頭の図:ショウジョウバエの寿命延長効果/同社リリースより)

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