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「クマ笹」青汁でヘルシーDoとのダブル表示へ

 ㈱ユニアル(東京都板橋区、原高明社長)は、クマ笹のパイオニア企業として2005年に設立し、今年で16年目を迎えた。今年4月、グループ会社の㈱ユニアル・ライフサイエンス(北海道札幌市)の機能性表示食品『クマ笹青汁』が消費者庁によって届出公開された。ユニアル・専務取締役の原英郎氏に話を聞いた。(敬称略)

<3つの機能性に期待>

――機能性表示食品『クマ笹青汁』は臨床試験による届け出でしたね。

原 便秘傾向の成人男女(20~60歳)77人(被験食群38人、対照群39人)を対象にした臨床試験で、クマイザサ由来ホロセルロースを含むクマイザサ粉末4.2g摂取群と、プラセボ群(クマイザサ由来ホロセルロースを含まない食品の摂取群)とに分け、それぞれの食品を2週間摂取後、「排便回数」、「便の臭い」の評価、「お腹の調子」をはじめとするVASアンケートを実施しました。

――機能性表示は「本品にはクマイザサ由来ホロセルロースが含まれ、便秘傾向の方の便の状態(便の臭い)を整え、お通じ(排便回数)を改善することでお腹の調子を整えます。お腹の調子をすっきり整えたい方に適した食品です」と3つの機能性が期待されています。便臭がポイントですね。

原 消費者庁とは何度もやりとりし、ここまで来るのに4年かかりました。青汁系素材の機能性としては初めてのことだと思います。

――『クマ笹青汁』は一昨年、北海道食品機能性表示制度(ヘルシーDo)の認定も受けていますから同マークとのダブル表示も可能ですね。

原 今後、システマティック・レビュー(SR)レビューによる届出を行い、完了したら機能性表示食品とのダブル表示に切り替えていく予定です。

<利益を産地に還元したい>

――機能性表示食品制度の施行にともない、自治体認証の存在意義は薄れたとの見方もありますが?

原 国産原料をやっている以上は、利益を産地に還元するというのが基本スタンスです。プチSDGsというのでしょうか、地域の未利用資源の活用を促進することで産地の経済活性化を目指したいですね。北海道のブランドとして大切に扱い、機能性表示制度に乗せて北海道の看板を背負わせたいと思っています。

――以前から地域に対する原専務の思いは熱いですね。

原 当社の商品は北海道遠別町のふるさと納税の返礼品になっているのですが、企業が地元の自治体を応援することでほかの事業者ではできない取り組みというものに気付かされました。3~5年後を見据えながら情報収集し、販売会社と一緒に販路開拓していきたいと思っています。
 もちろん、北海道以外でも山形・青森・秋田・宮城・新潟・群馬・埼玉・島根・長崎・沖縄などを産地とした国産素材を幅広く展開しています。全国各地の自治体と健康ビジネスで手を結ぶことで、地場に眠っている健康素材の発掘を進め、将来は全国47都道府県に研究所を構えたいと思っています。

――海外へも?

原 今年は、同庁や札幌市などの支援で、クアラルンプールの伊勢丹、ハワイのホノルルやアメリカのサンノゼにあるMITUWAマーケットへの催事販売にも挑戦しました。今後もメイドインジャパンハーブ「クマ笹」のテストマーケッティングを各国で行う予定です。

――反応は?

原 いいですね。地域によって違いはありますが概ね好評と聞いています。ただ、コロナ禍ということで試食試飲がむずかしいので、今後は素材情報を消費者へ伝えるQRコードを付けるなどの工夫が必要かもしれません。

――ありがとうございました。

<COMPANY INFORMATION>
所在地:東京都板橋区東京都板橋区仲宿63-10(本社)
    北海道札幌市北区北21条西12-2
    (北海道生物資源イノベーションセンター)
TEL:03-5248-7566
FAX:03-5248-7567
URL:http://www.unial.info
事業内容:健康食品の原料販売、OEM受託

【文・構成:田代 宏】

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