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NHK「時論公論」で機能性表示食品 日米欧のサプリメント制度を比較

 最近、機能性表示食品制度を巡る一般報道が相次いでいる。きのう25日には、深夜のニュース解説「NHK時論公論」でも取り上げられた
 「機能性表示食品制度の行方~欧米の教訓は生かせるか」と題して、吉川美恵子解説委員が我が国の制度とは異なる欧米のサプリメント制度を紹介している。
 
 まず、国の許可制度の下で販売されている特定保健用食品(トクホ)と事業者の届出によって販売されている機能性表示食品の違いに言及。
 さらに機能性表示食品制度が手本とした米国の栄養補助食品・健康教育法(DSHEA)の成り立ちを説明。多くの健康被害を出した同法に対し、米国FDAがいかにして防止策を施したかを紹介している。

 また、EUの欧州食品安全機関(EFSA)の厳しい規制とも比較し、通知行政で規制してきた我が国の制度との違いを指摘している。

 吉川解説委員は番組の最後で、米国サプリメント研究の第一人者とされるハーバード大学のピーター・コーエン准教授と、EFSA人間栄養学チーム代表ヘン・レン氏の言葉を紹介し、これから見直されることになる機能性表示食品制度の将来に期待を寄せている。

ピーター・コーエン准教授「DSHEA法以降の私たちの経験を踏まえて、日本やほかの国が、より安全で消費者をより守れる法律を作ることが重要だと思います。サプリメントは薬品と食品の中間にあるような規制の枠組みを持つべきだと考えています」

ヘン・レン代表「お店でサプリを手に取ったとき表示を信じたいですよね。だからこそ、我々が表示の信頼性を確保し、消費者を守ることが重要なのです」
 

【田代 宏】

(冒頭の画像:同番組トライアル視聴のキャプチャ)

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