ゲノム編集トマト、カノー回答せず 日消連が販売方針など6項目を質問
NPO法人日本消費者連盟と「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」はこのほど、スーパーを展開する㈱カノー(大阪市鶴見区、嘉納英蔵社長)に対し、高GABAをうたうゲノム編集トマト「シシリアンルージュハイギャバ」の販売を巡る要請・質問状を送付した。これに対し、カノーは「回答は差し控えさせていただきます」と回答した。
質問状は9月9日付。同連盟によると、カノーの店舗でサナテックシード㈱の「シシリアンルージュハイギャバ」が販売されていたとの情報が寄せられたことから、ゲノム編集食品を販売しないよう要請するとともに、販売方針などについて回答を求めた。回答期限は9月18日としていた。
表示や今後の取り扱いを質問
質問は6項目。ゲノム編集技術についての認識、ゲノム編集トマトを取り扱った理由、売り場でゲノム編集食品であることを表示しているか、販売している製品、GABAの過剰摂取の問題点についての認識、今後もゲノム編集食品を取り扱うかについて回答を求めた。
同連盟は質問状で、ゲノム編集食品について表示義務がないことから、消費者がゲノム編集食品かどうかを区別できないと主張。表示しないまま販売することは「消費者の知る権利・選ぶ権利を侵害するもの」として、販売しないよう求めている。また、「シシリアンルージュハイギャバ」のGABA含有量についても懸念を示した。これらは同連盟側の見解として示されたもの。
販売事業者への質問相次ぐ
日本消費者連盟などは今年、ゲノム編集トマトを販売する事業者などに相次いで質問状を送付している。カノーへの質問状送付後も、9月18日付でユニー、明治屋、ニシムタの3社に要請・質問状を送り、販売理由や売り場での表示、今後の取り扱い方針などについて回答を求めた。
これらの動きを受け、ウェルネスデイリーニュース編集部は9月25日、カノーに対し、「シシリアンルージュハイギャバ」の販売実績や現在の販売状況、ゲノム編集技術を利用して開発された商品であることを店頭で表示・情報提供していたか、日消連への回答を差し控えた理由、今後のゲノム編集食品の取り扱い方針の5項目について質問した。
カノーは10月2日、社内および販売元と協議した結果、「回答を差し控えさせていただきます」と回答。「『シシリアンルージュハイギャバトマト』につきましては、サナテックシード社へ直接、お尋ねいただくのがよろしいかと存じます」とした。
このため、同社店舗での販売実績や販売時期、現在の販売状況、店頭での表示の有無などについて、同社から回答は得られなかった。
【田代 宏】
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