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JHNFA、GMP制度運用など3講演 健康食品の安全・品質確保へ最新動向共有

 (公財)日本健康・栄養食品協会(JHNFA、矢島鉄也理事長)は7月31日、「JHNFAアドバンスセミナー」を開催し、健康食品の安全性評価や健康食品GMP、第三者認証制度をテーマに講演を行った。紅麹関連事案を契機に、健康食品の安全性確保や品質管理への関心が高まる中、食品の科学的な安全性評価の考え方や、健康食品GMPガイドラインの運用、機能性表示食品におけるGMP実施状況などについて最新の動向を共有した。また、第三者認証制度の現状や今後の取り組みについても説明が行われた。

安全性評価の考え方を解説

 同セミナーでは、国立医薬品食品衛生研究所の北島聡シニアフェローが安全性評価の考え方について講演したほか、消費者庁担当者が健康食品GMPガイドラインの項目解説見直しや、機能性表示食品におけるGMP実施状況などについて説明した。
 北島氏は「いわゆる健康食品の安全性確保について」と題して講演した。同氏は、食品の安全性は長年の「食経験」によって支えられてきたが、濃縮や抽出、錠剤化、カプセル化されたサプリメントでは、その食経験だけでは安全性を十分に担保できない場合があると説明。食品衛生法における新開発食品の考え方や、食経験を踏まえた安全性評価の重要性を解説した。

 また、食品添加物など化学物質では毒性試験に基づくリスク評価が確立されている。ところが食品成分は摂取量が多いため、同じ考え方だけでは評価できないとの見解を示した。近年は毒性発現のメカニズムを解析するトキシコゲノミクスなど新たな評価手法も活用されていると紹介した。

 さらに、健康食品には法律上の定義がないため、政府がサプリメント規制の在り方を検討し定義を規定。このほど製造管理の中間取りまとめが示されたことは重要な進展と指摘。市販後の健康被害情報の収集や、事業者による透明性の高い情報提供が、消費者の信頼回復につながるとの考えを示した。

GMP運用見直しを説明

 続く講演では、消費者庁食品表示課保健表示室の担当者が、健康食品GMPガイドラインの項目解説見直しについて説明した。2024年の紅麹関連事案を受けて制度見直しが進められる中、事業者がより理解しやすい内容となるよう、ガイドラインの一部項目について解説を充実させたことを紹介した。
 具体的には、原材料の受入れ確認や製造工程の管理、製造記録の保存、逸脱時の対応などについて、運用上の考え方を整理し、実務で活用しやすい内容へ見直したことを説明した。
 
 最後に、機能性表示食品制度におけるGMP実施状況について報告が行われた。制度開始以降、機能性表示食品を製造する事業者を対象にGMP導入が進められており、訪問確認などを通じて運用状況を把握していることや、確認結果を踏まえて必要な改善を促していることなどが紹介された。

第三者認証の現状共有

 同セミナーでは、紅麹関連事案を契機として、安全性確保や品質管理の重要性が改めて認識される中、科学的な安全性評価と製造管理体制の充実を両輪として、制度運用を進めていく方向性を共有。
 最後に、(一社)日本健康食品規格協会(JIHFS)が健康食品GMP第三者認証の現状や認証制度の運用状況について説明したほか、JHNFAが安全性自主点検認証やJHFA認定、健康食品GMPなど第三者認証制度の概要や今後の取り組みについて情報を共有した。

【田代 宏】

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