ユーグレナ、R&D勉強会開催 微細藻類の可能性と研究の最前線を公開
㈱ユーグレナ(東京都港区、出雲充社長)はこのほど、同社の研究開発(R&D)領域への理解促進を目的に、メディア向け勉強会を開催した。
勉強会では、共同創業者・エグゼクティブフェローの鈴木健吾氏、R&Dを統括する執行役員研究開発担当の小倉卓氏が登壇。冒頭、鈴木氏は創業以来取り組んできた微細藻類ユーグレナの技術基盤と用途開発について解説した。特に、同社が注力する特有成分「パラミロン」について、免疫バランスを整える機能や、近年進めている慢性腎臓病(CKD)対策への活用可能性に言及。CKD患者が国内に約2,000万人存在するとされる中、パラミロンを配合した「メディカルフード」として位置付け、医療機関での活用を目指す方針を明らかにした。
また、5月に㈱神鋼環境ソリューションから事業譲渡された「金のユーグレナ」についても言及。ユーグレナ社が持つミドリムシの幅広い栄養素と、新興環境ソリューションが持つパラミロン含有量の高さを合わせることで、さらに強力な事業展開を目指す。同氏は「現在は、睡眠の質の改善やストレス軽減効果などが期待できる研究を進めており、新しい機能も次々と追加している」と話した。
続いて、小倉氏が化学的な視点からの技術アプローチについて説明した。「界面化学」の技術を取り入れることで、ミドリムシが持つ成分の安定性や吸収効率の課題を克服し、栄養素を最大限に引き出す方針。今後は生物学的な知見と化学的な視点を融合させ、食品から燃料まで幅広い領域での社会実装を加速させるとしている。

