23年度事業系食品ロス231万t 2000年度比で58%削減、前年比5万t減
農林水産省および消費者庁、環境省は27日、2023年度の事業系食品ロス量が231万トンとなり、2000年度比で58%の削減を達成したと公表した。同数値は、食品リサイクル法に基づき30年度までに60%削減を目指す政府目標に迫る成果となった。
23年度の総食品ロス量は464万トンで前年から8万トン減少。このうち事業系食品ロスは前年比5万トンの減少となった。
農水省では、食品関連事業者による需要予測の高度化、納品期限や賞味期限の見直し、「3分の1ルール」の緩和、さらにはフードバンクや子ども食堂への寄付など、多面的な対策を通じて、関係省庁や消費者と連携した取り組みを今後も推進していくとしている。
なお、食品ロスは「本来食べられるにもかかわらず捨てられている食品」を指し、SDGs(持続可能な開発目標)においても、2030年までに小売・消費レベルでの食品廃棄を半減させることが掲げられている。