仕出し弁当で130人がノロウイルスに感染 東京都、大田区内の弁当店に3日間の営業停止処分
東京都大田区内の大学行事において、提供された仕出し弁当を原因とする集団食中毒が発生した。23日、東京都が発表した。東京都は、弁当を提供した山六給食㈱(大田区蒲田、山﨑純一社長)に対して営業停止3日間の行政処分を下した。
下痢、嘔吐、発熱などの症状を訴えたのは、18~44歳の男性41人と18歳~62歳の女性89人の合わせて130人。そのうち5人が一時入院した。今は全員が回復し、退院しているという。
山六給食が提供した弁当のメニューは、白米、梅干し、鮭の西京焼き、鶏の唐揚げ、きんぴらごぼう、厚焼き玉子、ひじきの煮物、煮物(れんこん、がんも、にんじん、きぬさや、しんじょ)、ピンク団子、お茶(ペットボトル)――だった。
大田保健所が調査したところ、原因となった食事は今月3日に提供された弁当で、病因菌はノルウイルスと断定した。
山六給食は19日から営業を自粛しているが、東京都は23日から3日間の営業停止処分を命じている。
今年に入ってから都内で発生した食中毒はこれで55件706人となった(昨年:52件969人)。4月だけで4件138人が発症している(昨年:6件29人)。
東京都の発表資料はこちら(東京都HPより)