キユーピー、第1四半期決算発表 前年同期比4.7%増へ、海外市場の利益拡大
キユーピー㈱(東京都渋谷区、髙宮満社長)はこのほど、2025年11月期第1四半期決算短信(24年12月1日~25年2月28日)を発表した(連結)。売上高は、対前年同期比4.7%増の1,200億4,000万円、営業利益は同29%減の57億8,600万円だった。
2025年11月期から4年間を対象とする中期経営計画では、「~Change&Challenge~成熟市場での経営効率化と成長領域への投資加速」をテーマに取り組む。「国内事業の構造改革」と「グローバル展開の加速」と同時に、「食と健康への貢献」、「環境への配慮」、「人的資本の価値拡大」を推進することで、社会価値と経済価値の創出に向けた取り組みを進めている。
海外では、中国・アジアパシフィック・米州を中心にKEWPIEブランドの認知拡大を加速させると同時に、国内では消費者の多様化するニーズに対応しつつ、収益性・生産性の向上に取り組んでいる。また、持続的な成長を実現するために、未来に向けた投資を拡大している。
売上は、海外の持続的な成長に加え、タマゴの物量増加、カット野菜の販売増により増収。営業利益は、海外での販売増による増益があったが、鶏卵や野菜相場高騰による原料高に加えて、販管費の増加により減益となった。
セグメント別では、市販用は、カット野菜の販売数量増加により売上は同1.1%増の450億3,200万円、野菜相場高騰に伴う原料高と調味料の減収、販管費の増加で利益は同50.1%減の17億7,600万円だった。業務用は、タマゴ商品の販売数量増加により売上は同4.6%増の424億7,700万円、鶏卵相場高騰に伴う原料高により利益は同40.4%減の18億2,500万円だった。
海外は、売上はアジアパシフィックを中心に販売が好調に推移し同12.2%増の239億5,500万円、利益はアジアパシフィックを中心とした売上増や中国の生販効率化の取組により、同22.7%増の38億2,700万円だった。ファインケミカルは、売上は通信販売好調により同9%増の30億8,100万円だったが、販管費の増加により同5億7,000万円の損失となった。