機能性表示食品の届出情報データベースの更新が26日にあった。新たに公開された新規届出は3件（サプリメント1件、サプリ以外の加工食品2件、生鮮食品ゼロ件）と少なかった。撤回届出に関しても3件が前回20日の更新時点から追加された。2024年度の届出番号「J」シリーズの新規届出公開件数はこれで計891件。前の年度に比べて、件数の積み上がる勢いが鈍化している。

　この日公開された新規届出は、㈱世田谷自然食品（東京都世田谷区）、岩瀬コスファ㈱（大阪市中央区）、㈱明治（東京都中央区）がそれぞれ届け出たもの。世田谷自然食品は、コラーゲンペプチド（魚由来）やヒアルロン酸などを機能性関与成分として配合した飲料を届け出た。

　岩瀬コスファは、PRISMA2020に準拠した形式の研究レビュー（SR）を届け出た。バナバ葉由来コロソリン酸について、空腹時血糖値の低下に関するSRで準拠。同社は、バナバエキスの原材料供給を手がけているという。他社も供給するなどしている同成分の届出件数は、機能性表示の範囲を広げながらここ2年で増加傾向。まもなく累計70件に達する。

　24年度分の新規届出は現在、昨年12月中旬までに消費者庁へ提出された届出資料の公開が進んでいる。一昨年の同じ時期、23年度分の新規届出の公開件数は1,000件超だった。サプリメントの健康被害問題に起因する制度改正などの影響を受け、2年前と比べて、機能性表示食品を届け出る事業者の動きが鈍っている模様。

【石川太郎】

25年2月のDB更新：【3日】大麦若葉由来成分で睡眠の質改善、東洋新薬が脳腸相関に着目
　　　　　　　　：【5日】届出商品名「フェムケアサポート」 ラフマ由来成分配合のサプリ
　　　　　　　　：【7日】PRISMA2020準拠、新たに3件　常磐植物、ラフマ等で届け出る
　　　　　　　　：【12日】バナバ由来成分に新ヘルスクレーム　筋肉量の低下抑制に寄与
　　　　　　　　：【14日】クロロゲン酸類にマテ葉由来が初　2020準拠で届出
　　　　　　　　：【20日】2020準拠SR、じわりと増加　一方で報告の質に対する指摘「丁寧に記載を」