健康油「エコナ」はなぜ消えたのか? 【3/18】めざす会がZoom勉強会開催
食の信頼向上をめざす会(唐木英明代表)は3月18日、花王の「エコナ」をテーマに、Zoom勉強会を開催する。
かつて一世を風靡した花王㈱の健康油「エコナ」の由来は、「エディブル・ココナツ・オイル・オブ・ナガセ」の頭文字「E」「C」「O」「N」「A」を組み合わせたもの。ナガセとは花王の前身である長瀬富郎商店を指したものだ。直訳すれば「長瀬商会の食用椰子油」ということになる。
花王は、健康油に含まれる成分ジアシルグリセロール(以下、ジグリ)に食後の血中中性脂肪を抑える作用があるのを発見し、他社商品との差別化を目指す。1998年5月に食用油としては初めて特保の許可を取得し、99年2月に「世界初、体に脂肪がつきにくい次世代型オイル」のふれ込みで『健康エコナクッキングオイル』を上市した。翌年、売上はあっという間に100億円を突破した。
ところが、2009年9月、花王が『エコナ』の販売自粛および出荷停止を突然決定。翌日までに約2,000件の問い合わせが殺到。10月、花王が『エコナ』の特保許可失効届けを提出、自主回収へ踏み切る。
一体何が起きたのか? 実はエコナには発がん性物質が含まれるという世評が広がったためだが、結局、それは誤解だったということが後に判明する。
当時、その渦中にいた同社ライフケア事業部門事業企画部の嶋田浩明氏が、「『エコナ』の誕生、突然の終わり、そして再生への道」と題して講演する。一連の騒ぎから得た教訓について、参加者と一緒に考える。
<開催概要>
日 時:2025年3月18日(火)午前11時~午後0時30分
開催方法:Zoomによるオンライン開催
定 員:先着100人
参加費:無料
プログラムなど詳細はこちら(食の信頼向上をめざす会HP)
申込みはこちらのメールからshinrai.koujyou@gmail.com