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食品安全巡るリスコミ推進で連携強化 食品安全委員会と消費者庁

 食品安全に関するリスクコミュニケーション(リスコミ)を推進するため、リスク管理機関の消費者庁と、リスク評価機関である食品安全委員会が連携を深めることになった。食安委は、昨年4月から食品衛生基準行政を担当する同庁が進める、食品のリスク管理に関するリスコミに積極的に協力、関与していく。具体的には、過去実施してきた食品健康影響評価結果等の科学的知見の提供、委員の派遣、専門家の推薦を行う。食安委と同庁が7日、揃って発表した。

 両機関の発表によると、連携強化の背景には、「昨今、紅麹事案等による食品安全を取り巻く状況に関する国民の高まっている」ことを踏まえ、「より正確な情報が迅速に伝達されることの重要性が再認識された」ことがあるという。「改めてリスコミの推進体制を強化することが必要」だとしている。

 また、「食品安全行政の司令塔」である消費者庁と、食品健康影響評価を行う食安委が「核」となり、厚生労働省などの「関係機関と連携を図りながら食品に起因する国民の健康影響の未然防止を図っていく」と同時に、「国民の声に耳を傾けながら、切れ目なく、リスコミを戦略的かつ効率的に推進していく必要がある」ともしている。

 消費者庁は、食品安全を巡るリスコミで主導的な役割を果たす。それに食安委が積極的に協力及び関与する。両機関が共同して各地方公共団体とも連携しながら、地域の食品安全に関するリテラシー向上に向けた支援なども進めるという。

(文中の画像:日本の食品安全行政の体制。食品安全委員会のウェブサイトから)

関連資料:発表資料「食品のリスク管理に関するリスクコミュニケーションの推進に向けた消費者庁と食品安全委員会の更なる連携強化について」(消費者庁ウェブサイトへ)

関連記事:食安委員会シニアフェローに聞く 機能性表示食品制度の今後

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