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食用赤色3号、食品への使用に自主点検要請 米国FDAの許可取り消し受け、日本でも見直し促す

 消費者庁は21日、食品添加物「食用赤色3号(別名:エリスロシン)」を含む食品について、食品事業者に自主点検を求める課長通知を発出した。

 国内における自主点検は、米国食品医薬品局(FDA)が今年1月、同添加物の食品および医薬品への使用許可を取り消したことを受けた対応。
 日本では、スポンジケーキやカステラ、きなこなど特定の食品への着色目的で使用が認められているが、米国の動きを受けて同2月に開催した審議会では「現時点で直ちに指定を取り消す必要はない」とされた。

 しかし、医薬品の分野では、一部製品で欧州食品安全機関(EFSA)やFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が定める許容一日摂取量(ADI)を超えるケースが判明。厚労省は製薬企業に対し、自主的な点検と使用量の見直しを指示した。

 これを踏まえ、消費者庁も食品事業者に対して、サプリメントや清涼飲料水など、摂取目安量が明示された製品を対象に、食用赤色3号の含有量や一日摂取量を点検するよう指導。ADI(0.1mg/kg体重/日)を超える可能性がある製品については、2025年5月16日までに報告を求めている。
 今後、使用量の調整を含めた対応の必要性を検討し、報告から1か月以内にその方針を再提出することも求めている。

【編集部】

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