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龍泉堂、第2回学術セミナーに150人~テーマは超高齢社会

(株)龍泉堂(東京都豊島区、塩島由晃社長)は6日、第2回学術セミナーを都内で開催した。関係者150人が来場した。

セミナーの統一テーマは超高齢社会。桜美林大学老年学総合研究所所長の鈴木隆雄大学院教授を特別講師に迎え、「フレイル対策の重要性」と題し、我が国におけるフレイルの実態と対策のあり方について、観察研究やRCTの結果を踏まえてわかりやすく解説した。

挨拶する龍泉堂の塩島由晃社長

フレイルに陥る原因には、身体的側面と精神・心理面、社会的側面があるとし、生活上のシグナルとして「体重減少」、「疲労感」、「歩行速度の低下」、「筋力の低下」、「活動量の減少」などを挙げた。このうち3つ以上が該当する高齢者は既にフレイルに陥っており、1つから2つが該当する高齢者はフレイル予備軍と位置づけた。前期高齢者の100人に5人、後期高齢者になると60%以上が該当すると報告した。

また、2年間にわたる観察研究の結果から、フレイルの進行速度に言及。健常人を1とした場合、予備軍は2.52倍、フレイルの高齢者は4.65倍の速度で進行すると述べた。たんぱく質の摂取量が低い人ほどフレイルになりやすいと指摘。いったんフレイルに陥るとQOLも低下し、食品摂取の多様性も悪化すると説明した。

懇親会にも多数が参加

高齢女性のQOLに対し、運動と栄養がどのように関係するかを調べるため、70歳以上の高齢女性666人を対象に実施したランダム化群間比較試験(RCT)の結果を報告した。試験は、被験者を「運動教室と栄養教室に通う高齢者」、「運動教室だけの高齢者」、「何もしない高齢者」の3群に分け、3カ月にわたって行われた。その結果、運動と栄養教室に通った高齢者ほど握力の増加、生活意欲の向上などの身体・精神的QOLが有意に上がったのに対し、対照群はほぼ変わらなかったとしている。懇親会にも多数の来場者が参加した。

(冒頭の写真:満員となった会場の様子)

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