（公社）日本通信販売協会（東京都中央区、粟野光章会長）が2日までに発表した、会員企業122社を対象にした2021年10月度通販売上高調査によると、「健康食品」の売上高は142億9500万円だった。前の年の同じ月と比べて1.8％増加した。増加は2カ月連続。

　総売上高は1,147億4,600万円で、前年同月比は2.7％のマイナス。前の月の2.1％プラスから減少に転じた。1社あたりの平均受注件数は5万9,643件（回答96社）で、前の月とほとんど変わらなかった。

　10月は多くの商品カテゴリーで前年同月比がマイナスになった。「化粧品」は同8.7％減の151億7,100万円と奮わず、3カ月連続で減少。「衣料品」は同5.0％減の約202億円、「家庭用品」は同9.0％減の124億4,100万円、「食料品（健康食品を除く）」は同2.3％減の85億5,400万円──などとなった。

　10月度調査で前年同月比プラスを記録したのは、「健康食品」と「文具・事務用品」の2カテゴリーのみ。21年4月度以降の「健康食品」の売上高推移をみると、8月度の「0.0％」を除けば、10月まで全ての月でプラスと好調に推移している。