㈱資生堂（東京都中央区、藤原憲太郎社長）は5月10日、福岡久留米工場内に見学施設「SHISEIDO BEAUTY PLANET」をオープンする。同施設を通じて、工場から世界中の人々にブランド価値と品質へのこだわりを発信し、資生堂ファンを増やす拠点となることを目指す。最先端のIoTを取り入れた生産現場の見学コースや、化粧品のものづくりを楽しく学び体験してもらうためのさまざまなコンテンツを用意する。

　同施設のコンセプトは「美の循環」。地球の万物が、あらゆるものが大きく輪を描くようにつながっていることから、この輪を「美の循環」と名付けたという。同工場は、その循環の輪の一部として化粧品を生産し、生活者のもとへ美しさを届ける。プロジェクションマッピングや検査体験などを通じて、高品質で安心・安全なものづくりの体験を提供する。

　同工場は、「エリクシール」など中価格帯スキンケア製品や「アネッサ」などサンケア製品の生産工場。福岡県久留米市で2022年5月から本格稼働した。最先端のIoTを取り入れた効率的な生産を特長としている。また、地域に開かれた工場として、民間、官公庁、学校など地域の交流活動の場となれるよう、地域との共存共栄を目指している。

（冒頭の写真：同社リリースより）