1. HOME
  2. 一般食品
  3. 老舗「吉田屋」、食中毒患者521人に 16日、八戸市保健所が改善指示

老舗「吉田屋」、食中毒患者521人に 16日、八戸市保健所が改善指示

 食中毒患者が500人を超えた問題で青森県八戸市保健所は16日、明治25年創業の老舗駅弁製造会社の㈱吉田屋に対し改善指導を行った。
 同社の公式サイトでは、9月23日付「お知らせ」で社長の自署入りの書面で「申し訳ございませんでした」と繰り返し謝罪。同27日付の「お知らせ」では、食中毒患者が394人に上ったことを報告しているが、10月5日現在で521人に達していることが明らかとなっている。

 同社の弁当が原因とされる食中毒事案は、9月16日に開催されたスーパーマーケットを展開する㈱ヤオコー(埼玉県川越市)の有名弁当大会で、「贅沢(ぜいたく)かに盛り・極弁当」、「函館うにの箱めし」、「函館市場寿し」、「ローストビーフのにぎりいくらのせと牛すき焼き弁当」、「北海道新幹線H5系はやぶさ弁当」、「函館海宝・煌(きら)めくイクラと大玉ほたて弁当」、「北海道産特選いくらの贅沢丼」など7品を食べた結果、2桁に上る食中毒が発生したとして大きく報道され、その後も全国各地に拡大していた。「黄色ブドウ球菌」および「セレウス菌」が原因菌とされている。

 八戸市保健所は食中毒が発生した原因として、「委託製造した米飯について、検収手順および受け入れ基準を定めていなかったことから、注文時の指示書より高い温度の米飯を受け入れ、米飯冷却までに原因菌が増殖した」、「委託製造した米飯が配送された外箱(発砲スチロール製)が殺菌などの措置がないまま盛り付け室に搬入された」、「手指の消毒、手袋交換などのタイミングや方法が適切に行われていなかった」、「臨時従業員に対する教育の不徹底」などをその理由として挙げている。
 また、回収に関する連絡手順が事前に定められていなかったことから、回収に当たって吉田屋からの連絡が一部販売店に届かなかったことも食中毒を拡大させた要因としている。

市内で製造された弁当による体調不良者の発生について(八戸市HPより)

(冒頭の写真:吉田屋のホームページより)
 

TOPに戻る

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

INFORMATION

お知らせ