日光ケミカルズ㈱（東京都中央区、中原秀之社長）は、7つの会社から構成されるニッコールグループの中核企業。同グループは、グローバルなネットワークのもとに各社が結びつき、市場ニーズをリアルタイムにキャッチ。化粧品、医薬品、化成品、食品など幅広い分野で、つねに未来を先取りし、優れた機能と価値をもつ斬新な製品を開発、生産、供給し続けている。

「開発・提案型企業」として業界を支える

　同社およびニッコールグループは、長年培ってきた界面・コロイド化学を基本に、表面科学、コスメトロジー、皮膚科学、分子生物学、バイオテクノロジーなど、つねに最新の技術を取り入れ、研究開発を続けながら技術基盤を拡大してきた。
　高品質な界面活性剤や活性成分を中心とした化粧品原料の製造や研究開発から販売をはじめ、処方開発支援など顧客の製品開発サポート、素材や最終製品の有効性・安全性評価受託など、幅広いサービスを展開している。

　グループの社是として「創造性の涵養（かんよう）」を掲げている。「創造性の涵養（かんよう）」とは、「人の創造性を養い、育てる」ということ。この社是の下、既成概念にとらわれることのないアイデアを創出し、また、それらを実行するための強い意志・チャレンジ精神を常に持ち続け、顧客にイノベーションをもたらす、独創的な製品やサービスを提供する。

独自素材、独自技術で商品の差別化に寄与

　同社では、コーヒーグラウンズ（抽出後のコーヒー粉）をアップサイクルした化粧品原料「NIKKOL Cafeシリーズ」として2製品を展開している。「NIKKOL Cafe extract oil UC」は、コーヒーグラウンズをトリ（カプリル酸/カプリン酸）グリセリルで抽出して得た機能性油剤。「NIKKOL Cafe Scrub UC」は、コーヒーグラウンズを化粧品用スクラブ剤として最適な大きさに解砕した素材で、洗浄製品向けに提案している。

　水系被膜形成剤「ARON AC-1000」は、優れた柔軟性、耐水・耐皮脂性を有する化粧膜を形成し、ポイントメイクやベースメイク、サンスクリーンをはじめ、スキンケア製品にも最適な素材として提案。「NIKKOL LECINOL®️ MFL」は、同社独自の酵素処理法を用いてリゾホスファチジン酸を多く含む多機能性リゾレシチン。皮膚のバリア機能補強素材として引き合いがあるという。

　そのほか同社では、約3,000種類にも及ぶ化粧品原料（油、界面活性剤、活性成分など）の中から最適な選択肢を見定め、独自の技術や処方の情報とともに提案を行う。また、ワンストップの強みを生かし、顧客との製品開発パートナーとして、差別化に寄与する共同開発も行う。販売と開発が一体となって一歩先のニーズを洞察し、世界水準の高品質な製品とソリューションを提供している。

「アジアNo.1パートナー」を目指す

　同社では、「地域最適化」の方針の下、米国、欧州、アジアなど世界の各市場で、機能性原料やサステナブル原料をはじめとする高付加価値の製品、アプリケーションを提供している。世界のトレンドをいち早くキャッチすると同時に、各国によって異なる認証や素材へのニーズにもきめ細かく対応しながら、販売・開発ともに力を合わせる。直近では中国・韓国・タイ・インド・インドネシアの５カ国を注力エリアと定め、販売活動を推進している。

　同社の提案する素材は、これらの国内外向けパーソナルケア素材にとどまらない。その1つが医薬品分野。同社のコア技術を生かし、外用剤をはじめとした医薬品に用いられる医薬品添加剤などの各種原料の提供と製品開発支援を行う。また、化成品事業として、界面活性剤の技術応用により、半導体の精密洗浄や顔料、食品・飲料といった幅広い領域において、少量多品種のニーズにも応えながら専門性の高い技術を提供している。

＜COMPANY INFORMATION＞
所在地：東京都中央区日本橋馬喰町1-4-8（本社）
TEL：03-3662-0371
URL：https://www.nikkol.co.jp
事業内容：パーソナルケア・医薬品・化成品原料の研究・処方開発、情報の提供や販売、開放研究室によるお客様サポート