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特集・周年企業 <オムニカ>  最新鋭の植物抽出プラント稼働で新ステージに

 植物抽出物メーカーの㈱オムニカ(静岡県裾野市、高尾久貴社長)は今年5月、会社設立20周年を迎える。2019年、同社は「研究と製造の連携体制」を実現させる次世代工場(植物抽出プラント)を裾野市に竣工。「臨床試験で有用なエビデンス確認したものと同じ原材料を作る」ための最先端設備・装置を備えた研究・分析施設併設型の最新工場とともに新たなステージを歩み始めた。

 会社設立は2002年5月。06年に板橋工場、09年に分析研究室、13年に舟渡工場をそれぞれ開設。その後、機能性表示食品制度創設の背景となった2014年の閣議決定(日本再興戦略、規制改革実施計画)を踏まえ、研究本部の設置と工場新設に向けた中期5カ年計画を策定。「研究と製造の連携体制の必要性を確信した」ことが同計画を生み、そして現在の生産拠点である裾野工場の竣工につながる。

いつも同じものを作る

 裾野工場の竣工によって具現化された同社の強みは3つ。まず、製造技術。次いで、研究開発。そして分析技術といった3つのテクニカル領域を強みとする。

 製造技術とは具体的には、難易度が高い成分を品質保証する精密な製造技術。0.1%の誤差を排除する。また研究開発は、機能性を持つ天然物を探索し、それをサプリメントとして利用しやすい原材料にするための研究開発。体内動態なども含めたエビデンスを広範囲に収集し、科学的な根拠のある機能性食品原材料を開発、提供する。そして製造技術や研究開発を下支えするのが分析技術だ。ラボは工場に直結。「製造工程が適切に管理できているか結果を迅速にフィードバックすることで、精密な製造・品質管理を可能にしている」。

 裾野工場の竣工、稼働によって、それまで以上に高いステージに移行したオムニカでは今、「いつも、同じものを製造する」ことを理念に掲げる。「同じ」とは、臨床試験されたものと同じ、前回製造したものと同じ、ということだ。当たり前のようにも思えるかもしれないが、成分組成等に必ずバラつきのある天然物を出発原料とする植物抽出物は同じものを作ることが難しい。そんな「言い訳を許さない原材料」を開発し、そして毎回製造し、顧客に、ひいては消費者へ提供していくことにチャレンジしている。

ビジョンの実現に向けて

 同社は今年2月、ホームページを全面的にリニューアル。その中で掲げられた企業理念「オムニカビジョン2030」には次のようにある。

 「食事の目的には栄養と味覚のほかに生体調節機能(三次機能)があり、これに特化した食品が機能性食品です。『機能性食品産業界が正しくさえあれば、機能性食品の利用は有益である』という消費者の期待があり、そして『自ら正しい情報を入手し機能性食品の利用を自己管理したい』という消費者の要望があります。このように表裏一体の期待と要望に応えていくならば、製造者、消費者、科学者、行政機関に至るまで、すべてのステークホルダーの総意として、『機能性食品の最も合理的な利用手段は、三次機能だけに特化させたダイエタリーサプリメント形状の機能性食品です』と意見が一致される時代が到来することを確信しております」(一部抜粋)。

 そうした時代が本格到来する前に、安全性と有効性を精密に担保した、植物抽出物を主軸とするダイエタリーサプリメント原材料(機能性成分)を市場に提供していくための体制を整えた。「ビジョン2030」の実現に向けて裾野工場とともに歩みを進める。

(冒頭の画像:オムニカ裾野工場のプラント中枢区域)

<COMPANY IMFORMATION>
所在地:静岡県裾野市今里492-1(本社・工場)
TEL:055-957-5030
URL:https://www.omnica.co.jp/
事業内容:機能性食品の原材料製造・製品受託製造

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