消費者庁は26日、「年齢のせいにしていた、そのシミ…　老斑が消えた！？」などとうたい、石けんを販売したとして、（有）ファミリア薬品（兵庫県尼崎市、吉﨑将代表）に対し、景品表示法違反による措置命令を行ったと発表した。

　同社は、自社ウェブサイトで2018年8月28日～19年1月16日と19年7月1日に、顔にシミのある人物の画像とともに、「これが老斑？」や「ライチ洗顔で92.8％が実感」などと表示。『朱の実』という商品名の石けんを使うだけで、シミが消えるかのように標ぼうしていた。

　また、17年6月24日に配布された情報誌『いただきます！』などでも、同様の広告を掲載していた。

　消費者庁は表示の裏付けとなる資料の提出を求めたが、同社が提出した資料は合理的な根拠を示すものとは認められなかった。

　消費者庁は同社に対し、表示が違法だったと一般消費者へ周知徹底することや、再犯防止策を整備することなどを命じた。取材で同社の関係者は、「会社として改め、指摘されたとおり改善する」と話した。

（写真：広告の1例、消費者庁の発表資料より）