日光ケミカルズ㈱（東京都中央区、中原秀之社長）はこの程、インドの現地法人「NIKKO CHEMICALS（INDIA）PRIVATE LIMITED」を設立した。設立を記念して5月12日、インド・ムンバイで現地法人の開所式を実施した。

　同社を含むニッコールグループでは、これまでに2つの海外現地法人を設立している。2007 年１月に、中国上海に販売物流拠点となる日光化学貿易（上海）有限公司を、同年 5 月に、シンガポールに海外製造拠点となる NIKKO CHEMICALS(SINGAPORE) PTE LTD を設立し、グローバルな販売物流製造体制を構築した。

　今回、アジア地域を中心に、さらなる戦略的な販売体制の強化を図るため、経済成⻑著しいインドにおいて、3つ目の拠点の設立に至ったという。同社では、インド市場では、これまでも現地販売代理店を通した原料販売を行なってきたが、複数年にわたるインド市場の調査や今後の経済成⻑の見通しを考慮し、現地法人を設立することで、より一層インド現地メーカーへのきめ細やかな技術支援を含めた原料販売が可能となり、インドのパーソナルケア業界のさらなる発展に寄与し、ともに成⻑してくことができるとしている。

　ニッコールグループでは、2023 年度から新たな 3カ年の中期経営計画を策定し、戦略の柱の1つに「アジアで No.1 パートナー」という目標を掲げ、「インド、中国、韓国、タイ、インドネシア」の5カ国を注力エリアに選定している。今後も単なる化学原料のサプライヤーではなく、現地メーカーへ、創立より継続してきた技術支援を通したサポートを行い、ニッコールグループならではの存在価値の向上を目指す。

（冒頭の写真：NIKKO CHEMICALS（INDIA）CEO 関根 正悟　氏（左）、IMCD India & Bangladesh Managing Director Narendra Varde　氏/同社提供）