機能性表示食品の届出データベース更新が6日にあった。受付公開された新規届出は16社16件だったのに対し、撤回届出は40件が新たに積み上がった。

味の素が関節ケア、キユーピーが言語記憶力維持

　公開された新規届出には、「6種アミノ酸」を名称とする新規の機能性関与成分が含まれる。6種類のアミノ酸とは、セリン、アスパラギン酸ナトリウム、グルタミン酸、グリシン、アラニン、そしてプロリンのこと。アミノ酸メーカーの味の素㈱（東京都中央区）が届け出た。

　この届出のヘルスクレームは、システマティックレビューに基づき、ひざ関節の違和感を改善する機能がある旨。同社のスポーツ栄養ブランド『amino VITAL』シリーズからの届出商品となる。

　また、新規の機能性関与成分として、「卵黄コリン（コリンとして）」の届出が公開された。

　これまでにフォスファチジルコリンやアセチルコリンの届出はあったが、コリンそのものの届出公開は今回が初めて。ヘルスクレームは「中高年の方の加齢に伴い低下する認知機能の一部である言語記憶力（言葉を記憶し思い出す力）を維持することが報告されています」

　卵黄油に含まれるコリンを機能性関与成分とする。鶏卵加工食品を多く取り扱うキユーピー㈱（東京都渋谷区）が届け出た。

3月に入っても撤回止まらず

　この他、新規ではないが、クルクミンとタマリンド由来プロアントシアニジンを組み合わせた機能性関与成分の届出が公開された。

　ウコン抽出物とタマリンド種子抽出物の混合ハーブエキス末に含まれるそれぞれの成分をセットで機能性関与成分とするもの。届出は2021年8月以来となる。「TamaFlex（タマフレックス）」などのサプリメント原材料の輸入販売を行う Octroll㈱（兵庫県芦屋市）が最初の届出を行っていた。

　一方、今回の更新でも撤回届出が止まらず、40件に達した。多くが先月29日付で行われたものだが、今月に入ってからも10件を超える撤回届出があった。

【石川太郎】

2024年3月の機能性表示食品届出DB更新
：【1日】3月最初の更新、新規届出5件　取り下げは15件