小林問題、「必要な対応検討したい」 リスク評価機関の食品安全委員会、山本委員長が発言
小林製薬㈱（大阪市中央区）が販売していた、同社製の紅麹原材料配合サプリメント（機能性表示食品）との関連が疑われる腎疾患の健康被害が発生したことを受け、内閣府の食品安全委員会（山本茂貴委員長）も必要な対応を取る。2日、都内で開いた会合で、山本委員長が「消費者庁と連携し、しっかりと情報収集に努めるとともに、リスク評価機関として必要な対応を検討していきたい」と発言した。
同製品の健康被害問題をめぐっては、政府の関係閣僚会議をはじめ関係省庁連絡会議が設置、開催されている。その中で、自見英子・消費者及び食品安全担当大臣は先月27日、消費者庁と食品安全委員会の連絡会議を同庁に置き、初会合を開いていた。同連絡会議では、同庁が現在進めている、機能性表示食品の健康被害情報の収集体制に関する緊急点検の進捗などを同庁と食安委で共有し、連携して対応に取り組むことになっている。
食品安全委員会は、機能性表示食品を含む「いわゆる健康食品」による健康被害を防止する目的で、2015年12月、「19のメッセージ」を国民に向けて発信するなど、「継続的にリスクコミュニケーションに取り組んでいる」（山本委員長）。
【石川太郎】
（冒頭の写真：2日に開催された会合の様子）
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