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小林「紅麹サプリ」問題、入院492人に 腎疾患以外の患者も含め、製品摂取の実態は調査中

 小林製薬㈱(大阪市中央区)が販売した紅麹配合サプリメントの摂取で生じた腎疾患などの健康被害をめぐり、厚生労働省は2日、同社から報告された入院者数は6月末時点で延べ492人だったと公表した。退院した患者も含む。腎疾患以外で入院した人も含まれており、内訳は、腎疾患が291人、それ以外が201人。同月26日時点では289人だったため、200人以上増えた。これまでは腎疾患の患者数のみを公表していた。

 厚労省の発表によれば、医療機関を受診した患者は6月末時点で2,221人だった。そのうち1,160人が腎疾患での受診。同26日時点では1,656人だったため、腎疾患以外での受診者が大きく増えた。患者や受診者が実際に当該サプリを摂取していたかどうかについては、同社が調査を進めている。

 同社は3月下旬以降、同社で把握している死亡者数は5人と厚労省へ報告してきたが、6月27日、厚労省からの問い合わせを受けて新たな事実を報告していた。他にも170事例の死亡が関係する相談があること、うち79事例は当該サプリを摂取していたこと、うち3事例は、医師の診断で摂取と死亡の因果関係はないと判断されたことなどを同省へ報告。170事例のうち91事例に関しては当該サプリを摂取していなかったことを確認しているという。

 当該サプリとの関連が疑われる76人の新たな死亡事例について、同社は現在、サプリとの関連を調べている。

 厚労省によれば、同省は6月28日、同社に対して調査計画の作成を指示。翌29日、同社から報告を受けた。武見敬三厚労相は2日の会見で、同社から報告された内容について、「遺族の同意の取得に向けたアプローチ、医療機関の同意の取得に向けたアプローチ、医療機関からの情報収集などに関し、それぞれの開始時期と終了時期の状況と今後の見通し」と説明。今後の調査の進捗管理は同省で行い、「調査の早期進展を促していきたい」と述べた。

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