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カップめんの容器で火傷 国セン、業界・事業者に防止措置求める~再現動画も

MCTオイル、えごま油で容器破損 

 発泡ポリスチレン製容器にMCTオイルやえごま油などを加えると、容器が変質・破損する恐れがあるとして、(独)国民生活センター(国セン、山田昭典理事長)は26日、消費者に対して注意喚起を行い、業界や事業者に対しても防止措置を取るように求めた。

 発泡ポリスチレン製容器とは、ポリスチレンを発泡させて作られた容器。軽くて丈夫でクッション性があり、熱を伝えにくく、食品の保存性に優れていることから、主に即席カップめんや総菜などの食品に使用されている。
 食品表示法などにより、表示の義務がある注意・警告表示ではないが、即席めん業界では自主的に、容器が発泡ポリスチレン製の即席カップめんには、容器が変質・破損する恐れがあるため、添付以外の食用油などを加えてはならないといった消費者への注意喚起表示を実施している。また、食用油の一部には、ポリスチレン製の食品容器に使用してはならないなどの表示が記載されているものもある。

 PIO-NETには、カップ容器に入った汁ものの即席めんを調理した際に、MCTオイルやえごま油などの食用油を加えたところ、容器が破損して湯が流出したという相談が、2018年度以降の約5年間に6件寄せられており、そのうち、漏れ出した湯でやけどを負ったという事例も1件見られたという。
 
 国センでは、このほど、即席カップめんとMCTオイル、ココナッツオイル、えごま油、アマニ油(以下、テスト対象食用油)の表示の調査、発泡ポリスチレン製容器に湯とテスト対象食用油を加えたことによる容器の破損の再現テストなどを行い、その結果を公表した。

 表示の調査によると、発泡ポリスチレン製容器を使用した即席カップめんには、商品本体には、調査した全ての銘柄に、食用油などは加えてはならない旨の表示があり、調査した全ての製造・販売事業者のウェブサイトに、食用油などは加えてはならない旨の表示があった。 
 またテスト対象食用油の商品本体には、調査した多くの銘柄に、発泡ポリスチレン製容器(即席カップめんやコーヒー)に使用してはならない旨の表示があったが、表示がないものもあった。製造・販売事業者のウェブサイトや商品紹介ページには、調査した銘柄の半数程度の銘柄に、発泡ポリスチレン製容器(即席カップめんやコーヒー)に使用してはならない旨の表示があったという。

 発泡ポリスチレン製容器の変質・破損の再現テストによると、湯を注いで3分後にテスト対象食用油を加えると、発泡ポリスチレン製容器が破損したり、内側の表面が変質することがあった。また、テスト対象食用油を加えた直後に湯を注ぐと、発泡ポリスチレン製容器が変質する範囲が広くなったという。

 これらを踏まえ国センでは、消費者への注意喚起を行うと同時に、業界・事業者に対して、発泡ポリスチレン製容器の変質・破損を防ぐ表示を、商品本体に見やすく記載するとともに、その危険性が消費者に広く周知されるよう、さらなる啓発を行うよう要望した。

【藤田 勇一】

再現テスト動画(国民生活センターのホームページより)

(冒頭の写真:国民生活センターの発表資料より転載)

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