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厚労省の薬食審、小林問題を今夕審議 小林製「紅麹」使用製品への対応も議論

 厚生労働省はきょう午後5時から、薬事・食品衛生審議会の調査会を非公開で開催する。

 小林製薬㈱(大阪市中央区、小林章浩社長)が販売する機能性表示食品のサプリメント『紅麹コレステヘルプ』との関連が疑われる健康被害の原因究明について、同社自らが調査会を構成する有識者らに説明する。また、自主回収が広がり続けている、同製品以外の小林製薬製「紅麹」を使用した製品への対応についても審議する。

 今夕の調査会は、新開発食品調査部会新開発食品評価調査会(調査会長=曽根博仁・新潟大学院医歯学総合研究科血液・内分泌・代謝内科学分野教授)と、指定成分等含有食品等との関連が疑われる健康被害情報への対応ワーキンググループ(座長=同上)の合同開催となる。

 厚労省の調べによると、小林製薬が製造する紅麹を原材料として使用する製品の取り扱い社数は170社を超える。そのうち自主回収が進められている製品数は、少なくとも約50製品(27日午後6時時点)に上る。ただ、腎疾患等の健康被害が報告されているのは、今のところ小林製薬が販売していた『紅麹コレステヘルプ』に限られるとみられる。

 小林製薬の発表(25日)によれば、同社製の紅麹は2023年の1年間で18.5トンが製造された。そのうち約16トンを外部企業向けに販売した。BtoB(対事業者)の原材料販売を行っていた同社グループ会社のホームページによると、同紅麹原材料には品番が7つほどあり、用途としては、食品の着色や風味付けなどの一般食品・飲料向けと、サプリメント向けの2つに大別される。

 小林製薬は同じ発表で、一般食品・飲料向けに販売された紅麹原材料約9トンには、同社が「意図しない」未知の成分が「含まれていないことを確認済み」だと説明していた。今夕の調査会の議論で特に注目されるのは、一部にそれが含まれることを同社が確認している、サプリメント等の用途で販売された同社製紅麹を使用した製品への対応になりそうだ。しかし審議の模様は非公開。

【石川太郎】

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