＜会員企業の意見を吸い上げる方針＞

　NPO法人全日本健康自然食品協会（全健協）は19日、第17回通常総会と講演会を如水会館（東京都千代田区）で開催した。総会は非公開で行われた。

　取材で杢谷正樹理事長は、「会員企業である小売店舗の意見を吸い上げること、情報提供に注力する」方針を示したと説明。また、食品衛生法改正に伴う指定成分の届出など、会員の関心が高い情報を迅速に伝える考えという。

　杢谷氏は「SDGsは全健協にとって大きな意味を持つ」と述べ、全健協と量販店で取り扱う製品に差がなくなってきたことから、今後はSDGsへの取り組みが重要になるとの見解を示した。

＜帯津氏、健康で生きるための秘訣を紹介＞

　帯津三啓病院名誉院長の帯津良一氏による講演「帯津流　ポジティブな生き方」も行われた。帯津氏は、人生の後半を幸せに生きるために提唱する「ナイスアクティブ」の考え方を紹介した。

　入院患者の75％ががん患者である同病院では、週に約1人が死亡するという。そうした患者と向き合うために、「今日が最後の日」と考えて、「生活費を稼ぐ・健康・生きがい」に毎日果敢に取り組むという攻めの姿勢の重要性を説いた。

（冒頭の写真：挨拶する杢谷理事長）