厚生労働省は27日、乳酸菌やビフィズス菌を添加したフォローアップミルクを承認するために追加する審査事項（案）を公表し、パブリックコメントの募集を開始した。

　追加する審査事項（案）は、（1）菌末を添加する目的、（2）添加する菌株の安全性、（3）菌末を含む調製粉乳の安全性など。

　菌末を添加する目的を明らかにするため、申請者は、ヒトを対象に菌株の摂取試験を行うと規定。添加できる菌株については、国内で乳幼児向け食品として使用実績がある「Bifidobacterium属菌」「Lactobacillus属菌」で、属・種・菌株が遺伝学的に同定されているものに限定した。また、添加する菌末を含む調製粉乳などの食品を対象とした製造販売後の調査が国内外で実施され、健康被害が報告されていないことを要件に挙げた。

　フォローアップミルクは、離乳食で不足しがちな栄養を補うための調製粉乳。離乳食を行う乳幼児の腸内細菌叢は成人に近いことや、ヨーグルトなどの食経験などを踏まえ、食品安全委員会で安全性の評価を終えている。