「無添加不使用表示」パブコメ開始
来年3月にガイドライン策定へ
消費者庁は22日、「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン(案)」に対するパブリックコメントの募集を開始した。
同庁は2020年3月に公表した「食品添加物表示制度に関する検討会報告書」において、「無添加」、「不使用」などの表示については新たにガイドラインを策定するとしていた。
その理由として、現状の曖昧な食品表示基準のQ&A に基づいて「無添加」などの表示を事業者が任意で行っているため、「無添加」などの表示を消費者がよく理解していないという結果が消費者意向調査で明らかになったためだ。
そこで同庁は今年3月、「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン検討会」(無添加不使用表示検討会)を設置し、これまでに7回の協議を重ねてきた。そして前回(第7回)の検討会でガイドライン(案)を示した。
そこでは食品表示基準第9条第1項第1号・2号・13号に規定された表示禁止事項に該当する恐れが高いと考えられる10通りの表示を以下のとおり類型化した。
類型1 単なる「無添加」の表示
類型2 食品表示基準に規定されていない用語を使用した表示
類型3 食品添加物の使用が法令で認められていない食品への表示
類型4 同一機能・類似機能を持つ食品添加物を使用した食品への表示
類型5 同一機能・類似機能を持つ原材料を使用した食品への表示
類型6 健康、安全と関連付ける表示
類型7 健康、安全以外と関連付ける表示
類型8 食品添加物の使用が予期されていない食品への表示
類型9 加工助剤、キャリーオーバーとして使用されている(又は使用されていないことが確認できない)食品への表示
類型10 過度に強調された表示
消費者庁は今後、パブコメを集約した上で2月に事務局で整理する。ガイドライン案を再修正し、3月上旬に8回目の検討会を開催し、同月末に策定する予定。
パブリックコメントの締め切りは来年1月21日(郵送の場合は同日必着)。