男性の化粧品購入が市場をけん引~インテージ
㈱インテージ(東京都千代田区、檜垣歩社長)はこのほど、男性用化粧品の市場実態調査結果を発表した。調査は、全国の15歳~79歳の男女5万2,500人の消費者から継続的に収集している、日々の買い物データ「SCI®(全国消費者パネル調査)」を分析した。
2020年の化粧品の推計市場規模は、全体ではメイク不振で前年比89%と縮小したが、男性の購入による市場規模は前年比104%に拡大した。16年からの5年間で、111%に伸長しており、伸長をけん引するのは基礎化粧品(前年比107%)で、外出減を反映しシェービングは減少(前年比93%)したとしている。
通勤時間や飲み会にかけていた時間やお金をスキンケアに充てられるようになった、オンライン会議中に自分の顔を見る機会が増え、関心を持つようになったことなどが背景として考えられるとしている。
また、若年男性ほど女性用の基礎化粧品の購入者率が高く、10代では65%、20代では51%だった。さらに、男性の基礎化粧品購入アイテムは、15~34歳では女性用の洗顔・化粧水・乳液全てで購入率が上昇。35~69歳は男性用の化粧水と乳液の購入金額が大きく上昇した。
※SCI®(全国個人消費者パネル調査)
全国15歳~79歳の男女5万2,500人のパネルモニターによる食品(生鮮・惣菜・弁当などを除く)・飲料・日用雑貨品・医薬品に関する消費者市場動向のトラッキングサービス。このデータからは、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「いくらで買った」のかがわかる。消費者の顔を詳細に捉え、消費者を起点としたブランドマーケティングや店頭マーケティングに活用できる。