同社は、沖縄県久米島町で2001年に創業した化粧品OEM・ODMメーカー。久米島の自然の恵みに囲まれた環境で製造しており、安全性・生産性・衛生面などで良質な化粧品を作るための品質管理を徹底している。市場のニーズをいち早くとらえ、次の一手を常に提案する同社、同社のハラル認証への取り組みを含めた現状について話を聞いた。

＜沖縄色を生かした提案を行う＞
――事業内容についてご説明ください。
大道　当社は、300社以上の化粧品OEM・ODMを受託しています。小ロット製品のほか、サンプル品やトライアルキットの生産も可能で、コストパフォーマンスに優れた多品種少量生産を実現しました。また当社では、医薬部外品の育毛剤をはじめ、シャンプーやトリートメントなどの商品開発を行い、OEM商品の製造も行っております。
そのほか、ホテルアメニティとして、シャンプー・トリートメント・ボディソープの使い切りパウチセットや、大容量バルクまで対応しています。

――他社と差別化している点は？
大道　当社では、全ての化粧品のベースとなる水に、久米島の沖合2.3km、水深612m からくみ上げられる久米島海洋深層水を使用しています。海洋深層水は、水・塩・ミネラルに分けて精製された後、化粧品の原料として使用されます。当社では、久米島海洋深層水使用による商品の差別化を提案しています。

＜ハラルをビジネスチャンスと捉える＞
――御社のハラル認証対応について教えてください。
大道　コロナ以前、沖縄には国内外から年間1,000万人の観光客が訪れていました。そうした観光客を受け入れるホテルに対して、天然由来のシャンプー、トリートメント、ボディーソープなどのアメニティを提案していましたが、今後さらに海外からの観光客が増加することを見据え、約5年前からハラル認証取得の準備をしていました。
　当社が取得しているハラル認証は、国内イスラム向けのローカルハラル認証ですが、現在、（一社）ムスリム・プロフェッショナル・ジャパン協会の国際ハラル認証への更新を進めています。自社商品である『Ryuspa　琉スパ　シャンプー』『―コンディショナー』『ボディウォッシュ　フローラルフルーティ』『―ボディウォッシュ　アセロラローズ』のほか、OEM商品の美容液や美容オイルなどで認証を取得しています。

＜コロナ禍でも好調を維持＞
――直近の業績はいかがですか。
大道　OEM案件が新規・既存ともに伸びています。取引先は通販事業者やネットワーク販売事業者などです。通販で少しでも特徴があり、他との差別化を図りたいと考えている事業者から、新規の問い合わせが増えており、業績は伸びています。
　
――今後の展望についてお聞かせください。
大道　昨年4月に、沖縄本島の北谷町にモニターができる店舗を開設しました。これが大変好評で、今年3月に那覇の国際通りに4店舗目をオープンしました。今では、地元のお客さんからのリピートも増えています。今後は、こうした店舗でもハラル認証商品を展開したいと考えています。コロナが落ち着き、国内外からの観光客が戻ってくれば、より一層忙しくなると思いますので、社員も増やし対応していきます。

――ありがとうございました。

＜COMPANY INFORMATION＞
所在地：沖縄県島尻郡久米島町字真謝486-12（本社）
TEL：098-896-8701
お問い合わせ：https://pointpyuru.co.jp/contact2/
URL：http://pointpyuru.co.jp
事業内容：化粧品OEM製造、せっけん・クレンジング・基礎化粧品の製造

（冒頭の写真：大道敦社長）