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オリックス、DHCを子会社化 吉田会長退任、新代表に副社長の宮崎氏昇格

 オリックス㈱(東京本社:港区)は1月31日、㈱ディーエイチシー(DHC、東京都港区)の発行済株式のうち91.1%を同日付で取得し子会社化したと発表した。今後、残る株式も取得して完全子会社化を目指す。株式100%取得時の金額は概算で約3,000億円に上ることも明らかにした。オリックスは昨年11月、DHCの創業者で大株主の吉田嘉明氏との間で、事業承継目的の株式譲渡契約を締結したことを発表していた。

 子会社化に伴い、DHCの代表者は、吉田嘉明代表取締役会長兼社長から宮崎緑代表取締役社長に同日付で交代、新たな経営体制へ移行した。宮崎新社長は副社長から昇格したかたち。オリックスによると、今後の役員構成は、同社が派遣する役員で過半数を占める見通し。吉田氏は退任した。

 その吉田氏は昨年7月、「㈱大手総合通販大和心設立準備室」を設立した。化粧品やサプリメントなどのEC事業を手がける新会社で、資本金は10億円とされる。今年5月を予定している本会社への移行時には、500億円への増資を予定しているという。

 オリックスはDHCの主力事業を承継し、投資事業で注力分野とするヘルスケア事業のネットワーク拡大や、DHCの企業価値向上を目指す。承継する事業は化粧品、健康食品、海外事業をはじめ出版・翻訳、ビール、酒造、広告など。リゾートホテル、テレビ・ラジオ、海洋深層水などの事業は承継しない。

【石川 太郎】

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