chocoZAP、新事業戦略と新サービスを発表 目指すは「コンビニジム」から「スマートライフジム」への進化
RIZAPグループ㈱(東京都新宿区、瀬戸健社長)は28日、都内で「chocoZAP」(チョコザップ)の新たな事業展開に関する発表会を開催した。コンビニジムとして成長してきたチョコザップの既存サービスに加えて、4月以降、新たにカラオケや洗濯・乾燥、健康診断など計7種のサービスを各店舗に順次導入していく。
同社は2022年7月にチョコザップ事業を開始。23年11月度からは単月黒字化を継続中だ。2月14日時点では会員数 112.4万人、店舗数は1,333店。4月中にはこれまで未出店だった島根・鳥取にも進出する予定。
発表会で瀬戸社長は「全都道府県でサービスを提供できる体制となり、今後会社の成長に必要なのはさらなる品質の向上と新たなサービスの提供」とし、「今回スマートライフジムという新領域にチャレンジするのはそのため」と説明した。
新たに導入される7種のサービスは、カラオケ、ランドリー(洗濯・乾燥機)、ピラティス、セルフフォト、キッズパーク、トレサポ、chocoZAPメディカル(MRI、CT、超音波検査などの医療連携)で、会員となればいずれも月額利用料3,278円(税込)のみ、追加料金なしで利用できる。
発表会ではすでに導入された店舗と中継を結び、間寛平さんやぼる塾などのタレントが実際にカラオケやピラティスを体験する様子をライブ映像で紹介。運動だけでなく、多彩なコンテンツサービスが楽しめるスマートライフジムとしての実例をPRした。「例えば洗濯をしながらエアロバイクに乗る、キッズパークも備えているので小さな子ども連れでも利用できるなど、タイパやライフハックなどを意識する現在の消費者層にも受け入れられるサービス内容に整えた」(同社)。
chocoZAPメディカルは4月中旬、新宿区の店舗が提携する医療施設のオープン時からサービスを開始。MRIやCT検査は通常では2~4万円の費用がかかるが、会員に追加料金が発生しない点について、瀬戸社長は「(医療関係の)人間がやるべきものとそうでないものを徹底して分析し、会員が必要事項をスマホから入力するなどDX化を進めれば、追加料金なしで提供できると判断した。
会員においては運動データも蓄積されているので、そこに検査後のデータを加え、AI分析によって健康維持や増進に寄与するデータを提供していく。新宿の導入一号店では今後の導入展開に弾みとなるよう、確かなデータを積み上げていきたい」とした。
【堂上 昌幸】
(冒頭の写真:4月スタートの新サービスについて語った瀬戸健社長、上の写真:店舗中継では、ぼる塾がピラティスを体験する映像も紹介。手前はスペシャルゲストとして登場した、おいでやす小田さん、井上咲楽さん)