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コメの民間在庫255万トン 9月末 前年比58万トン増、小売向け価格下落

 農林水産省が10月30日に公表した「9月の米穀流通の動向」によると、2026年9月末時点の民間在庫量(うるち米)は255万玄米トンとなり、前年同月比で58万トン増加した。
 また、26年産米の集荷数量は前年を上回ったものの、契約数量と販売数量は前年を大きく下回った。米穀販売事業者の小売事業者向け販売価格も前年同月比18.6%下落しており、米の流通に変化が見られる。

 民間在庫の内訳を見ると、出荷段階は206万玄米トン(前年同月比61万トン増)、販売段階は50万玄米トン(同3万トン減)だった。前年9月末の民間在庫198万玄米トンに対し、今年は255万玄米トンとなり、前年を上回る水準で推移している。

 民間在庫の月別推移を見ると、26年7月末は162万玄米トン、8月末は151万玄米トンだったが、9月末には255万玄米トンに増加した。このうち26年産米は142万玄米トン、1年古米となった25年産米は105万玄米トンだった。

新米の集荷増も契約数量は大幅減

 2026年産米の集荷・契約・販売状況については、9月末時点で集荷数量が98.9万玄米トン(前年同月比4.1万トン増)、契約数量が66.9万玄米トン(同57.3万トン減)、販売数量が7.4万玄米トン(同4.7万トン減)となった。

 前年同月比では、集荷数量が104%と前年を上回った一方、契約数量は54%、販売数量は61%にとどまった。

 産地別に見ると、北海道は集荷8万9,100玄米トン、契約17万7,500玄米トン、販売1万2,400玄米トンだった。秋田は集荷12万4,700玄米トン、契約12万7,000玄米トン、販売1,800玄米トンとなり、いずれも契約数量が集荷数量を上回った。
 新潟は集荷15万1,300玄米トン、契約6万6,900玄米トン、販売8,000玄米トンだった。前年同月比では集荷数量が97%、契約数量が37%、販売数量が72%となっている。
 なお、26年産米の契約比率と販売比率について、農水省は集荷が一定程度進んだ段階で公表するとしている。

小売向け販売価格は18.6%下落

 米穀販売事業者における9月の販売数量は、前年同月比98.4%と1.6%減少した。内訳は、小売事業者向けが104.4%と4.4%増加した一方、中食・外食事業者等向けは91.4%と8.6%減少した。

 販売価格については、小売事業者向けが前年同月比81.4%と18.6%下落したのに対し、中食・外食事業者等向けは109.5%と9.5%上昇した。
 小売事業者向けの販売価格は、7月の前年同月比101.0%から8月に91.9%、9月には81.4%と低下している。一方、中食・外食事業者等向けは7月の112.6%、8月の113.8%から9月には109.5%となり、上昇率は縮小したものの前年を上回る水準が続いている。
 同調査は、年間の玄米仕入数量が5万トン以上の米穀販売事業者を対象とし、販売する精米全体の数量と価格の動向を指数化したもの。2025年3月以降は売り渡した政府備蓄米も含まれている。

【編集部】

発表資料はこちら(農水省HPより)

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