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明治、乳酸菌で腸内改善 低用量アスピリン服用に伴うフローラの乱れを緩和する可能性

 ㈱明治(東京都中央区、八尾文二郎社長)と東海大学医学部付属八王子病院(東京都八王子市、鈴木孝良病院長)の共同研究グループはこのほど、同社が保有する乳酸菌「Lactobacillus paragasseri OLL2716株」を含むヨーグルトの継続摂取が、胃酸分泌抑制薬(ASAs)や低用量アスピリン(LDA)服用に伴う腸内フローラの乱れを改善する可能性を示唆したと発表した。研究成果は6月23日付の国際学術誌「Digestion」に掲載された。

 LDAは心血管疾患や脳血管疾患の予防で広く活用される一方、小腸の粘膜傷害を引き起こす懸念がある。また、その予防で併用されるASAsを含め、これらの薬剤が腸内フローラの乱れを誘発する可能性が指摘されてきた。
 研究グループは、ASAs服用者、ASAsとLDA併用者、両剤非服用者の3群を対象に、「OLL2716株」を含むヨーグルトを6週間、毎日112mLずつ2本摂取する介入試験を実施。摂取前後の便および摂取前の小腸内の腸内フローラを解析した。

 解析の結果、摂取前にはASAs群やASAsとLDA併用群で対照群と比べ腸内フローラの構成に有意な差異が見られた。しかし、同ヨーグルトを6週間継続摂取した後は、3群間での有意差が消失。また、小腸内に多く認められた腸内細菌科細菌(Enterobacteriaceae)について、ASAs服用者で摂取後に有意な減少が確認された。

 今回の研究により、同乳酸菌が腸内フローラの乱れを改善し、特にアスピリン起因性の小腸粘膜傷害の増悪因子とされるグラム陰性細菌の増加を抑制する可能性が示された。同社はこれらの知見をもとに、LDA起因性の小腸粘膜傷害に対する新たな予防・軽減策のさらなる開発を図るとしている。

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