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森下仁丹、摂南大学らと共同研究 学生アスリートの腸内環境が機能性食品で改善

 森下仁丹㈱(大阪市中央区、森下雄司社長)はこのほど、機能性食品(グアー豆食物繊維およびカシス抽出物)の摂取によって腸内環境が改善することを明らかにしたと発表した。

 摂南大学(久保康之学長)農学部応用生物科学科、動物機能科学研究室の井上亮教授、三浦広卓招聘研究員、農学部食品栄養学科の藤林真美教授、織田奈央子助教、スポーツ振興センターの瀬川智広准教授の研究チーム、京都府立医科大学大学院医学研究科、消化器内科学の高木智久准教授、生体免疫栄養学講座の内藤裕二教授、栄養・病理学研究所、太陽化学㈱(三重県四日市市、山崎長宣社長)との共同研究。

 摂南大学ラグビー部員を対象に食事介入試験を行った。水溶性食物繊維「グアー豆食物繊維」と、抗酸化物質を豊富に含む「カシス抽出物」を4週間摂取することで、腸内環境にどのような変化が起こるかを検証した。また、同研究では、腸内環境への効果をより厳密に評価するため二重盲検試験を採用。
 
 実験の結果、グアー豆食物繊維またはカシス抽出物、あるいはその両方を摂取した被験者では、ビフィズス菌(Bifidobacterium属細菌)や酪酸を産生するMegasphaera属細菌が有意に増加するなど、腸内環境の改善を示す結果が見られた。
 また、試験開始時に腸内環境が悪かった被験者に絞った層別解析では、より顕著な改善効果が確認された。これらの被験者では、機能性食品の摂取により、Faecalibacterium属細菌やPhascolarctobacterium属細菌といった有用菌が増加。加えて、短鎖脂肪酸の総量も有意に増加したという。

 今回の結果は、グアー豆食物繊維およびカシス抽出物が、特に腸内環境が乱れている学生アスリートの腸内環境を改善し、腸の健康を促進する有効な機能性素材となりうることを示している。また、井上教授の別の先行研究では、長距離ランナーでも同様の腸内環境の悪化が報告されており、同研究の成果はラグビー選手だけでなく、高強度のトレーニングを行う幅広いアスリートに応用できる可能性があるとしている。

(冒頭の写真:同社リリースより)

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