新規届出43件公表 【機能性表示食品届出DB更新】撤回届出、4月に入ってから無く
機能性表示食品の届出データベース(DB)が14日、更新された。消費者庁がDB更新を伝えるのは9日以来、3営業日ぶり。公表した新規届出は、計43件(錠剤、カプセル剤等の加工食品=サプリメント19件、その他加工食品23件、生鮮食品1件)に上った。撤回届出は、4月に入ってから1件も提出されていない模様だ。
積み上がった新規届出の機能性関与成分を見ると、ブドウ種子由来プロアントシアニジンがある。届出者は、イタリアの植物抽出物メーカー、インデナ社の日本法人インデナジャパン㈱(東京都千代田区)。同成分について、「正常域で高めの血圧(拡張期血圧)を低下させることが報告されています」とする機能性表示を届け出た。
プロアントシアニジンは、植物に含まれるポリフェノールの一種。機能性表示食品の機能性関与成分としてはこれまでに、アカシア樹皮由来、タマリンド由来、ブドウ由来の届出があったが、ブドウの「種子」を由来とする同成分の届出は今回が初。インデナ社は、ブドウ種子エキスの製造販売で長い実績を持つ。
この他、グルコサミン塩酸塩の届出が久しぶりに公開された。直近の届出は昨年4月。新たに届け出たのは、原材料メーカーのプロテインケミカル㈱(東京都千代田区)で、PRISMA2020準拠のシステマティックレビュー(SR、更新版)を科学的根拠として届け出た。
この日の更新では、PRISMSA2020準拠の形式で記載したSRの届出が他にも複数公開された。機能性関与成分名で見ると、難消化性デキストリン(J1110)、没食子酸(J1108)、カゼインペプチド(J1102)、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン(J1097)、N-アセチルグルコサミン(J1091、J1092)、チャカサポニン(J1068、J1069)──などが2020に準拠。
【石川太郎】

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