既報のとおり、今月7日に開かれた福岡資麿厚生労働大臣の定例記者会見で取り上げられたレプリコンワクチン『コスタイベ』の被接種者の死亡日が不明とされている2件について、編集部がMeiji Seikaファルマ㈱（東京都中央区、小林大吉郎社長）に確認したところ、きのう11日、同社から回答をもらった。
　同社によれば、クリニックの医師を通じて現在も調査中のところ、『コスタイベ』と死因の関連性を評価できない中で、死亡日についても確認中とし、判明次第PMDAと相談の上公開するとしている。

　この問題は先月27日、予算委員会で質疑を行った立憲民主党・原口一博衆院議員の質問の1つに対して福岡厚労相が、「（死亡した日時について）調査を引き続き続けていく」と答えたことに端を発している。

　これを受けて今月7日の定例会見で記者の1人が、その後の調査結果について福岡厚労相に報告を求めたところ、厚労相は「レプリコンワクチン接種後の死亡例のうち、死亡日が不明の2例については、製造販売業者が引き続き調査を継続しているものと承知しており、現時点で死亡日については把握していない」と答えている。

　そこで編集部では、Meiji Seikaファルマに対し、死亡日の特定について以下の4点を質問した。

①調査がされているかどうか？
②調査が進んでいて判明していないとすれば、その理由は？
③調査が進み判明しているとすれば、なぜ公表できないのかその理由は？
④公表する予定があるとすれば、いつ頃になるのか？

　これに対して同社から昨夕、メールで以下のような回答が届いた。

①弊社は、薬機法に基づきコスタイベの製造販売業者としてコスタイベとの関連性を正確に評価するために該当クリニックを5度訪問し調査を実施しています。通常の有害事象調査では、訪問し必要な情報が得られる可能性がない場合調査を断念するのですが、市販直後調査中の重篤な有害事象発現例ですので、コスタイベの安全性を評価するために、本社安全管理部門からも訪問し、クリニックでの調査を実施しました。
　ご質問いただきました2名の被接種者については、クリニックの医師が老健施設に往診し、集団接種した経緯にあります。クリニックの医師は、老健施設から転院後に死亡したとの情報を老健施設から受けました。そのような状況から、クリニック医師は老健施設での有害事象発現時の状況、転送された際の状況、転院先医療機関での状況及び死亡に至る経緯が分からない状況にありました。
　該当クリニックの医師には、日常診療でご多忙の中、コスタイベとの関連性を正確に評価するために転院先での情報を入手することの重要性をご理解いただき、ご質問いただきました、死亡日についての情報を入手するためにご協力いただいている最中でございます。
②質問①でご説明したように、製薬企業として調査中でございます。
③質問①でご説明したように、製薬企業として調査中でございます。
④調査結果が判明したのちに、PMDAと相談のうえ公開いたします。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上、原文ママ
　編集部では引き続き、同社への取材を続けていく。

【田代　宏】

※お知らせ
3月4日付の記事「コロナワクチン訴訟、第1回口頭弁論」におきまして、裁判の次回開催日が4月18日となっておりましたが、正しくは4月25日です。すでに当該記事の日付は修正しておりますが、改めてお知らせ致します。当日はWEBによる開催が予定されています。

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