「私たちは絶対に負けるわけにはいかん」、「徹底的に戦う」立憲民主党の原口一博衆議院議員は、そう力強く宣言した。昨年12月、Meiji Seikaファルマ㈱（東京都中央区、小林大吉郎社長）が販売するレプリコンワクチン『コスタイベ』について、原口議員の言動が関係者に損害をもたらしたとして同社が原口議員を提訴した問題に対する反論会見がきのう25日、衆議院議員会館の多目的ホールで開かれた。

　会見に臨んだのは、同議員の他、GHF（自由と健康を護る会）代表で医師の柳澤厚生氏、東京理科大学名誉教授・村上康文氏、大阪公立大学名誉教授・井上正康氏、立憲衆議院議員・川田龍平氏ら有識者や有志議員合わせて6人。
　原口氏が弁護団を結成して対応する方針を決定したのに対し、同氏を支援する有志らも口々に、原口議員と連携して「共に戦う」意思を表明した。

悪性リンパ腫に見舞われるまで、見舞われてから

　原口氏は冒頭、自らの体験を語った。
　ワクチン接種には懐疑的だったものの、国際会議に出席するために接種を決意し、mRNAワクチン接種後、悪性リンパ腫のステージ2と診断された。その治療の過程で柳澤医師をはじめとする国内外の多くの支援者に出会ったという。

　「現在もがん細胞を調べている最中。自分の中にあるがん細胞を抑える役目のT細胞が極端に落ちている。そして本来であれば免疫で、外から来たものをやっつける兵隊であるべきB細胞ががん化している。T細胞がきちんと働いてればこうはならないと医師に言われた。
　先日受けた調査報告によれば、スパイクタンパクが私の摘出したがん細胞にびまん性に広がっているということが分かった。もしコロナに感染しているのであれば、SタンパクとNタンパクが両方あるところが、私の場合は片方しかない。ということは、このスパイクタンパクが悪さをしている可能性が極めて高い。私は今まで1度もコロナにはかかっていない」（原口議員）とし、これがおそらく世界的な論文になるだろうと、今後、論文として発表する予定であることを明らかにした。

ワクチン定期接種の背景、今後の対応

　これら自身の経験から、遺伝子製剤としてのワクチンの安全性に疑問を呈し、多くの国では中止されているのに、日本だけで継続されているワクチン接種について批判。
　また、ワクチン基金の使い方に疑義を指摘し、定期接種の価格設定についてその不透明さを問題にしている。公正取引委員とのやり取りを紹介し、ファイザー以外のワクチンの価格が1万1,000円～1万2,000円に揃っている事実を指摘し、国会に関係者の参考人招致、必要に応じて証人喚問も求めているという。
　さらに、経済誌のインタビューでMeiji Seikaファルマの社長が接種すべきとした発言を「自分が売っているワクチンを打つべきと言うのは薬機法に抵触するのではないか」と問題視するなど、種々の問題に対して弁護団と連携し、同社からの訴訟に対して「徹底的に戦っていく」覚悟を示した。

政官業の癒着批判、ワクチンの安全性・有効性の再検証求める

　同席した有志からも、mRNAワクチンの危険性を示唆する多くの警告、指摘が行われた。
　川田議員は、「原口先生の訴訟はスラップ訴訟。発言を封殺する動きはおかしい。科学的論争として堂々と議論すべき」と、強い口調でワクチン推進派を批判。薬害エイズ患者という自らの経験を踏まえ、政治家と官僚と企業の癒着構造を批判した。
　同氏は、同ワクチンの承認が急速に進められたことへの疑問を呈し、安全性や有効性の検証・再検証の必要性を主張した。

　原口氏は川田氏のコメントを踏まえ、「立法」、「科学」、「利益相反」の3つに言及した。立法者のあるべき姿として「法の効果と害について常に検証が必要」、「科学はあらゆる疑問から入る。疑問を封じて言葉を封じることの愚」、「厚労省はメーカーから金銭をもらった人に対するガイドラインを作成しているが、収賄罪については法をガイドラインで上書きすることはできない」

　他方、先の経済誌のインタビューにおいて、「徹底的に対抗する」というMeiji Seikaファルマの小林社長。第一回公判は3月3日午後2時から、東京地方裁判所において公開で行われる。
　なお会見の模様はYouTube動画で配信されている。

【田代　宏】

（冒頭の写真：左から柳澤・原口・井上・村上の4氏）

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