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2020準拠SR、じわりと増加 【機能性表示食品届出DB更新】一方で報告の質に対する指摘も、「丁寧に記載を」

 機能性表示食品の届出情報データベース(DB)が20日、更新された。前回14日の更新時点から増えた撤回届出はなく、新規届出については11件(サプリメント7件、サプリ以外の加工食品4件、生鮮食品ゼロ件)が公開。PRISMA2020(以下、2020)に準拠した形式の研究レビュー(SR)の届出がいくつか含まれる。

 味の素㈱(東京都中央区)は、ロイシン40%配合必須アミノ酸について、2020準拠のSRを届け出た。検証した機能性は、「歩く力」の向上。また、前回のDB更新でも2020準拠SRの届出が公開されていた非変性Ⅱ型コラーゲン(3重らせんとして)について、同様に2020準拠だが、異なる機能性表示が含まれる届出が公開された。届出者は、前回と同じくロンザ㈱(神奈川県相模原市)。

 2020準拠のSRの届出公開はここにきて増加傾向。新規届出だけでなく、変更届出でも、2020に準拠したSRへの更新が順次、行われている。

 機能性表示食品制度を所管する消費者庁は、既存届出についても、表示する機能性の科学的根拠を再検証する一貫として、2020に準拠したSRに更新するよう求めている。機能性表示食品の届出を行う事業者は、それに加え、4月1日にも施行される改正制度を規定する法令に盛り込まれる種々の遵守事項などへの対応が求められる。

上岡氏ら『薬理と治療』にレビュー論文

 PRISMA2020準拠のSRを巡っては、その報告の質をさっそく検証する動きも見られる。先月発刊の『薬理と治療』にレビュー論文が掲載された。「機能性表示食品制度において届出されたシステマティック・レビューの報告の質─PRISMA2020に基づいての評価─」と題したもので、著者は、機能性表示食品のSR指導も行う上岡洋晴・東京農業大学大学院教授ら。

 このレビュー論文のレビュー対象は、昨年9月末までにDB上で公開された、2020チェックリストに基づき届け出られた全てのSRとされている。数としては40件。レビュー論文では、改善ポイントについて、「都合良く簡略化しないこと、丁寧に記載すること」などと指摘。また、メタアナリシスを行わない定性的SRで結論付けている場合が多い状況に対して、改善の必要性を指摘している。

【石川太郎】

2月の更新 :【3日】大麦若葉由来成分で睡眠の質改善、東洋新薬が脳腸相関に着目
     :【5日】届出商品名「フェムケアサポート」 ラフマ由来成分配合のサプリ
     :【7日】PRISMA2020準拠、新たに3件 常磐植物、ラフマ等で届け出る
     :【12日】バナバ由来成分に新ヘルスクレーム 筋肉量の低下抑制に寄与
     :【14日】クロロゲン酸類にマテ葉由来が初 2020準拠で届出

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