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23年度の受付公開件数、一千件超える 【機能性表示食品届出更新】PRISMA声明2020準拠SRが公開

 消費者庁は25日、機能性表示食品の届出データベースを更新した。17社18件の新規届出を受付公開。これで2023年度の届出番号「I」シリーズの届出件数は累計で千件を超え、1,010件となった。前の年度と比べて2週間程度早く1,000件台に達した。前年度の新規届出受付公開件数は累計1,429件だった。

 この日公開された新規届出は、昨年12月8日、11日、12日の3日間に消費者庁へ提出されたもの。区分上の内訳は、サプリメントが18件、サプリ以外の加工食品が5件、生鮮食品がゼロ件。生鮮食品は、昨年12月5日のデータベース更新を最後に新規届出が公開されていない。

HMPAに新規ヘルスクレーム、「2020」準拠したSRで

 新たに公開された新規届出の中身を見ると、これまでの届出件数が60件を超える機能性関与成分「HMPA」、正式名称「3‐(4‐ヒドロキシ‐3‐メトキシフェニル)プロピオン酸」について、LDLコレステロールが高めの人を対象に、LDLコレステロールおよび総コレステロールを下げる機能が報告されている旨の届出表示が、新たに公開された。

 HMPAを高含有する米ぬか発酵物を開発し製造販売する丸善製薬㈱(広島県尾道市)が届け出たもので、同成分として初のヘルスクレーム。HMPAはこれまでに、腹部の脂肪やウエスト周囲径を減らす、食後に上昇する血糖値を元に戻しやすくする、といったヘルスクレームが届け出されていた。食事など生活習慣に関連する機能性表示がまた1つ増えたことになる。

 丸善製薬は今回、ヘルスクレームの科学的根拠として研究レビュー(SR)を届け出た。このSRは、昨秋の届出ガイドライン一部改正で導入された新指針、「PRISMA声明2020準拠」に対応したもの。2020に準拠した届出が受付公開されるのは、今回が初めてみられる。

新規届出、取り下げともに多く

 この日は20件近くの新規届出が積み上がった一方で、撤回届出も多く、新たに13件が追加された。森永乳業㈱(東京都港区)が今月18日付で、販売予定が無くなったとして計7件を取り下げた他に、サントリー食品インターナショナル㈱(東京都港区)が生産終了などを理由に2件を同22日に取り下げた。

 また、㈱ディーエムジェイ(東京都杉並区)、キューサイ㈱(福岡市中央区)、㈱はぴねすくらぶ(福岡市中央区)が終売のためサプリメントの届出をそれぞれ1件取り下げたほか、6・30措置命令の直接的な余波を受けた取り下げも見られる。マルハニチロ㈱(東京都江東区)が、機能性関与成分のDHAおよびEPAが合わせて500mg未満、かつ、中性脂肪低下機能を訴求する製品の届出を今月18日に取り下げたという。消費者庁によれば、以前から撤回を申し出ていた。

【石川太郎】

2024年1月の機能性表示食品届出DB更新
【4日】東洋新薬、ガルシノールを届け出る 肝臓ケアの新規関与成分に
【9日】今年2回目の更新、計32件が積み上がる 15社17件を受付公開
【12日】一挙27件を受付公開 更新3回で59件積み上がる
【15日】東洋新薬がコラーゲンペプチド届出 ひざ曲げ伸ばし時の違和感軽減
【18日】今月5回目の更新、新たに14件 東洋新薬がコラーゲンペプチドをまた
【22日】ヒドロキシチロソールが新たに 6・30措置後初、科学的根拠はメタ解析含むSR論文

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