2つの機能性関与成分に5つの根拠 【5日機能性表示食品届出更新】ヘルスクレーム個別にSR実施
消費者庁は5日、9月に入ってから初となる、機能性表示食品の届出情報公開データベース(DB)の更新を行い、届出番号H314からH323まで10件(サプリメント5件、それ以外の加工食品4件、生鮮食品1件)の新規届出を公開した。
この日公開された届出の中に、「アルロース」という機能性関与成分があったが、これは以前から「プシコース(アルロース)」として届出実績のある成分。機能性関与成分や届出表示(ヘルスクレーム)に新たなものは見られなかった。
SRをビルベリーで2報 ルテインで3報
一方、㈱リフレ(埼玉県上尾市)が新たに届け出た、ビルベリー由来アントシアニンとルテインを機能性関与成分にしたサプリメント『ブルーベリー&ルテインαプレミアムb』は、ヘルスクレームの科学的根拠の評価方法が新しい、と言えそうだ。両機能性関与成分の研究レビュー(SR)を科学的根拠としているが、届け出たSRはそれぞれ1報ずつ計2報ではなく、計5報となっている。
リフレが今回届け出たヘルスクレームは、「ビルベリー由来アントシアニンは手元でスマホなどを見る際の眼の疲労感を軽減し、ピント調節力をサポートする機能が報告されています。ルテインにはブルーライトによる目の光刺激を緩和する機能、コントラスト感度を改善(視野のぼやけやかすみを緩和し、くっきり見る力をサポート)する機能、グレア回復(眩しさから回復する目の調整力)をサポートする機能が報告されています」(一部省略)というもの。
このヘルスクレームの科学的根拠は、ビルベリー由来アントシアニンに関する2報(1.眼の疲労感の緩和、2.眼のピント調整力サポート)、ルテインについては3報(1.ブルーライトによる目の光刺激の緩和、2.コントラスト感度の改善、3.グレア回復)のそれぞれSRで構築。各SRで最終的に採択された文献数は、いずれについても2報以上となっている。
(冒頭の画像:リフレが届け出た『ブルーベリー&ルテイン』の表示見本。消費者庁のDBから)
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