10月は100件台に 【24日の機能性表示食品届出更新】
消費者庁は24日、機能性表示食品の届出情報公開データベース(DB)の更新を行い、届出番号H465~H479まで計15件の新規届出を公開した。21日にも更新を行っていた。今月の更新回数は、現時点で6回を数え、公開件数としては100件になった。先月に比べ、およそ2倍の数字になっている。
初の機能性関与成分に納豆菌K-2株
この日公開された新規届出は下の一覧のとおり。納豆の製造・販売で知られる旭松食品㈱(長野県飯田市)が届け出た届出番号H466の「納豆菌K-2株(Bacillus subtilis K-2株)芽胞」は新規の機能性関与成分。届出資料によれば、この納豆菌は、2007年に特定保健用食品の関与成分として許可を受けていた。腸内のビフィズス菌を増やし、おなかの調子を整える働きが報告されていると表示する。
また、H478は、生鮮食品として初めてケルセチンを機能性関与成分にした届出。ケルセチンを含むタマネギを届け出たもので、中高年のメンタルに及ぼす働きを訴求する。届出表示(ヘルスクレーム)は以下のとおり。
「ケルセチンを50㎎/日(アグリコン当量)摂取すると、中高年が加齢に伴い低下しがちな積極的な気分、生き生きとした気分、やる気を維持する機能があることが報告されています。本品を140g(約1/2玉)食べると機能性が報告されている1日当たりの機能性関与成分(ケルセチン)の量の50%を摂取できます」。
「適しています」文言、届出公開ゼロ続く
一方、「~の方に適しています」として、摂取対象者をヘルスクレームの中で示すかたちの届出が、この日の更新でも見られなかった。これまでに多くの届出で用いられてきた文言だが、2022年度に入ってからは、6月7日付の届出を最後に、ぷっつりと途絶えた。
機能性表示食品の届出業務に明るい複数の業界関係者は、この「適していきます」文言について、「今は使うことを避けたほうが無難。差し戻されることになる」と話している。
【石川 太郎】