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糖質カット炊飯器販売4社に措置命令 ニトリなど4社、昨年2月中旬~9月中旬にかけて優良誤認表示

 消費者庁はきのう8日、糖質カット炊飯器の販売事業者4社に対して、景品表示法(第7条1項)に基づく措置命令を出した。

 対象となったのは、㈱ニトリ(札幌市北区、似鳥昭雄社長)の『糖質カット炊飯ジャー』、Areti㈱(アレティ/東京都中央区、イープゼン社長)の『ていとうシェフ』、リソウジャパン㈱(同、劉勇斌社長)の『糖質カット炊飯器(RS-021)』、AINX㈱(アイネクス/東京都港区、佐井絵実社長)の『Smart Rice Cooker』という糖質カット炊飯器。

 例えばニトリは、自社ウェブサイト「ニトリ公式通販ニトリネット」で、『糖質カット炊飯ジャー』などの画像と一緒に「いつものご飯が低糖質で美味しくヘルシーに!」、「糖質カット機能なし 糖質43g」、「糖質カット炊飯ジャー 糖質22.2g」、「糖質約48%カット!」、「お米を炊くときに出る糖質(でんぷん)を低糖質釜を使って分離しご飯の糖質(でんぷん)をカット」などと表示することにより、通常の炊飯機能で炊飯した米飯と同様の炊き上がりで、米飯に含まれる糖質(でんぷん)が48%カットできるかのように示す表示をしていた。

 Aretiは、「Makuake」というクラウドファンディングサービスに開設した「Areti株式会社」という自社ウェブサイトで、「いつものお米をヘルシーに【糖質最大59%カット】」、「低糖質白米モードなら糖質を最大59%OFF」、「糖質59%OFFの場合、カロリーは58%OFF」などと、『ていとうシェフ』の糖質カット炊飯機能で炊飯することにより、通常の炊飯機能で炊飯した米飯と同様の炊き上がりで、米飯に含まれる糖質(でんぷん)が、59%カットできるかのように示す表示をしていた。

 消費者庁は同4社に対して、一般消費者に景表法違反に当たる優良誤認表示であることを周知し、再発防止の措置を取るよう求めている。

 ニトリは同社ホームページに「糖質カット炊飯器に関するお詫びとお知らせ」を掲載。「お客様をはじめ関係者の皆様に、多大なご⼼配とご迷惑をお掛けしましたことを、深くお詫び申し上げます。今回の措置命令につきまして、弊社はこれを真摯に受け⽌め、再発防⽌に取り組んで参ります」としている。AINXも同様に、「本件を真摯に受け止め再発防止に努める」とコメントした。

 消費者庁は昨年10月にも、「糖質カット炊飯器」を販売した4社に対して、同法違反で措置命令を出している。

【藤田 勇一】

(冒頭の写真:消費者庁公表資料より)

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