1. HOME
  2. 健康食品
  3. 注目の新規参入企業に迫る~(株)レバレッジブレーン(前)

注目の新規参入企業に迫る~(株)レバレッジブレーン(前)

 同社は、医薬品の治験・大規模臨床研究の知識と経験を生かし、高い水準の食品の臨床試験を実施している。社名は、「小さな力で大きな力を生み出す“てこ”の作用のように、たとえ小さな組織であっても考え抜き創造することで大きな仕事を実現できる」という意味を込めている。3回にわたって紹介する。

<オンリーワンの試験デザインを企画・提案>

 同社では、「臨床試験はクライアント様のものである」ことを前提に、試験デザインを提案している。また、試験の主役は被験者であると考え、被験者が試験を完遂することを最大の目的とした運用を心がける。

 クライアントの目的に応じて、試験デザインは変化するものであり、同じセグメントを対象者とした試験であっても、ワンパターンにならないように、最適な試験デザインを提案する。被験者のコンプライアンスは悩みの種だが、同社では、被験者が参加しやすい運用や、コンプライアンスを維持したまま試験を完遂するためのノウハウを持つ。

 クライアントと一緒に臨床試験デザインを1件1件丁寧に検討し、クライアントの考えに沿ったオンリーワンの試験デザインを企画・実現するパートナー企業を目指している。

<医薬品治験の経験者による臨床試験>

 今井茂社長は、「臨床試験はプロジェクトマネジャーによって試験結果が大きく変わる。プロジェクトマネジャーの経験や知識によって、何らかの問題が発生した際の対処方法が異なり、その対応結果によって、最終結果に大きな違いが出る」と話す。

 同社のプロジェクトマネジャーは、医薬品の治験や臨床研究の実施経験者が担当するが、医薬品の試験実施方法そのままでは、食品の臨床試験はスムーズに実施できないことも理解している。医薬品治験のノウハウを食品の臨床試験の必要な箇所に上手く落とし込むことで、より質の高い臨床試験を実現している。例えば試験食品の割付作業に間違いがなかったことについて、作業後でもその証跡をたどることができる。また、エマージェンシーキーも作成するという。

 同社では、クライアントの要望に応えるため、被験者募集時のウェブスクリーナーや被験者管理のためのツール、在宅型臨床試験や訪問型臨床試験に対応するためのインフラを用意している。このインフラを活用することで、他社ではできなかったあらゆる試験実施形態に対応するという。

【代表者略歴】今井 茂(いまい しげる)氏
 1990年、㈱エスアールアルで臨床検査の基礎を学び、治験事業部で治験の運営全般を習得。生物統計部門でデータマネジメント、食品事業部で食品臨床試験を担当。2007年から、(株)綜合臨床ホールディングス(現・(株)EP綜合)で、患者(変形性膝関節症、乳がん、脂肪肝など)を対象とした食品試験を手がけた。09年に医薬品臨床研究の受託開始、12年には医薬品治験の受託開始。(株)綜合臨床メデフィを設立し、インフラ整備の責任者に就任した。15年、(株)クロエ(現・3Hメディソリューション(株))の新設部署で、食品臨床試験の受託を開始し、25プロトコルを実施した。17年から東京センタークリニック、ブレストヘルスクリニックで勤務。19年、(株)レバレッジブレーン設立。

<COMPANY INFORMATION>
所在地:東京都港区新橋2-16-1ニュー新橋ビル903
TEL:090-2525-4073、080-7290-0404
URL:https://www.levbrain.com
事業内容:臨床試験、モニター調査、マーケティング調査の企画・実施、臨床試験などに関する医療人材サービスなど

/(中)

TOPに戻る

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

INFORMATION

お知らせ